
LPGAツアーのBMW女子選手権で単独2位の畑岡奈紗
週替わりで日本勢が優勝争いを繰り広げるなか、ここのところ後輩の活躍に押され気味だった畑岡が今大会で躍動した。地元で5年ぶり優勝を飾ったキム・セヨンには及ばなかったが、4日間60台を並べて通算20アンダーで2位となった。
「素晴らしい1週間でした。毎日かなりいいプレーができて、最終日はキム選手と一緒で本当に楽しかったです」
緊張した時に小さく飛び跳ね心と体をリラックスさせる動作が最終日は多く見られたが「ええ、緊張していました。でもショットもパットも1週間ずっと良かった」と言い「(2週前の)ロッテ選手権の頃からやっと自信が戻ってきました」と好調さをアピールした。
世界ランクは前週の45位から32位に浮上したが、国別対抗チーム戦のインターナショナルクラウン(世界ランク各国上位4名)の出場は逃した。17年からLPGAツアーに参戦し、現役日本人最多の6勝を挙げている畑岡。かつては世界ランク日本勢最上位をキープしていたがここ数年はその地位を守れず、渋野日向子、笹生優花、古江彩佳、西郷真央、山下美夢有にメジャー獲りで先を越され、じくじたる思いがあるに違いない。しかし直近の6試合でトップ10が5回と流れは来ている。「残りの試合で優勝します」と、畑岡は3年ぶりの勝利に照準を合わせた。
ところで先日主催のジュニアイベント「アニカインビテーショナルアジア」で来日したアニカ・ソレンスタムが畑岡との意外な交流を明らかにしていた。「最近の日本勢の活躍には目を見張るものがありますね」と感心したアニカは「ナサ(畑岡)は同じオーランド(フロリダ)の近所に住んでいて、ときどき一緒に練習をします」。さらに「美味しい日本食のレストランの情報を教えてもらっています」と語った。
女子ゴルフのレジェンドと近所付き合いしているなんてうらやましい限りだ。
※週刊ゴルフダイジェスト11月11日号「バック9」より
