
タイのザ・レガシーGCはアップダウンが少なくフラットで回りやすいと人気のコースだ
国内に18コース(運営提携2コース含む)を運営するリソルグループは、このほどタイ・バンコクに位置するザ・レガシーGCとの業務提携を発表した。同グループにとって初となる海外ゴルフ場との提携で、メリットはいくつか考えられる。
まずは日本、タイ相互送客ネットワークの拡大だろう。同グループは国内で18コースものゴルフ場やホテル、また温泉やスパ、ジムやテニスなど他の娯楽&運動施設も運営。中長期滞在型リゾートの拠点としてインバウンド呼び込みの条件は揃っている。
この施策に至った理由をゴルフ場経営コンサルタントの菊地英樹氏は次のように話す。
「国内での需要減は決まっています。それを団塊世代の引き留め、ジュニアを含めた若い世代、女性ゴルファーの誘客と対策を練ってきましたが、それでも絶対数は少ない。インバウンドに目を向けざるを得なくなりました。これまではわざわざゴルフをしに日本へは来ませんでしたが、ホテルや温泉など付帯設備のある利点を生かして送客をしてもらい、また日本からタイへの逆送客もありの業務提携ということでしょうね」
提携先のザ・レガシーGCはバンコク市内から約40分の場所に位置し、1992年開場。設計はあの「20世紀最高のアスリート」と名をはせたジャック・ニクラス。メジャー18勝は今も未踏の記録。湖を生かしたロケーションと、「リスク&リワード」の戦略性に富んだ18ホール、パー72のレイアウト。タイPGAシニアツアー開催会場でもある。
タイには国策として、一流の設計家を招聘し、ゴルフコースを造成し、ゴルフ大国にとの野望があったが、それは半ば実現している。リソルグループの会員向けには特別料金でプレーできるパッケージツアーも提供する。なお今後もリソルグループは国内外のパートナーとの連携を強化していくという。
※週刊ゴルフダイジェスト11月11日号「バック9」より
