みんなのゴルフダイジェストのYouTube「みんゴルガチギアトラック」は、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太による、“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画だ。今回は9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで実戦デビューを果たしたゼクシオの次期ドライバー「ゼクシオ14+」の試打をおこなった。

ダンロップ「ゼクシオ14+」を動画で確認!

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今回試打をする「ゼクシオ14 +」は、前作「ゼクシオ X(13)」の後継と位置づけされるモデル。「X」がノーマルモデルの「ゼクシオ」 に比べて、ややハードなゴロファー向けの設定になっていたので、この「ゼクシオ14 +」のターゲット層も同様と思われる。まず、試打クラブのスペックと見た目の印象などを二人に語ってもらった。

画像: 今回試打するクラブのスペックは「ゼクシオ 14+」はロフト角10.5度、シャフトはメーカー純正「SPEEDER NX for ゼクシオ」でFlexはS、長さは46インチだ

今回試打するクラブのスペックは「ゼクシオ 14+」はロフト角10.5度、シャフトはメーカー純正「SPEEDER NX for ゼクシオ」でFlexはS、長さは46インチだ

小島: この「ゼクシオ 14+」は、「ゼクシオ X(13)」の後継と言われていて、ちょっとしっかり振れる人向けのモデルになるんだと思います。シャフトもレギュラーモデル「ゼクシオ 14」と比べるとちょっと硬めで重めのシャフトになります。メッセージとしては「ゼクシオ14」と同じでフェース面の“VR-チタン”がたわみと初速を生み出すということですね。あと最適なギア効果で安定した方向性、つまり芯を外した時に起こるギア効果をより安定させようということで、フェース面にレーザーミーリングをしていますということです。見た目の印象はどうですか。

癸生川: フェース面はそんなに左を向いていなくて、ヘッドはシャロー。

今回の試打ではまず、ノーマルの「ゼクシオ14」よりややハードな設定と言われる「ゼクシオ14 +」の最適クラブスピード帯を探っていく。では試打開始!

HS44m/s前後で打ってみる

画像: HS44m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4のデータ(上)とGCクワッドデータ(下)

HS44m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4のデータ(上)とGCクワッドデータ(下)

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●44.3m/s
ボール初速●65.7m/s
打ち出し角●14.7度
スピン量●2789rpm
降下角●36.3度
キャリー●248.5Y
飛距離●275.6Y
打ち出し方向●0.3度右
スピンアクシス●0.1度左
SIDE●3.6Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●1ミリ・ヒール
Vインパクト●0ミリ

癸生川: 球が強い。「ゼクシオ」シリーズにしてはスピン量が少ないと思う。クラブスピードがある人は飛びそうな感じがするね。

小島: シャフトはどうですか、しなりはする?

癸生川: うん、しなる。でも芯に当たればそこまでグニャんという感じはしないね。

小島: 球がつかまる印象は、そんなでもない?

癸生川: うん。ガッツリとつかまって左に引っかかるとか、そこまでの感じはないですね。

▼小島プロのデータ分析

インパクトでほぼ真ん中に当たってる割にスピン量が2789rpmなので、「ゼクシオ」シリーズとしては前作までの流れよりもスピン量は抑えられているという印象があります。落下の角度も36.3度で良いと思います。打ち出しはわずかに0.3度右に飛び出して、アクシスは0.1度左に傾き、3.6ヤード左に着弾した、ほぼストレートの弾道です。

小島: クラブスピード44m/sの人が純正シャフトで10.5度を使うのは悪くないですね。

癸生川: そうだね、「ゼクシオ」にしてはけっこう幅広い層が使えるクラブですね。

HS42m/s前後で打ってみる

画像: HS42m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4のデータ(上)とGCクワッドデータ(下)

HS42m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4のデータ(上)とGCクワッドデータ(下)

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●42.3m/s
ボール初速●62.9m/s
打ち出し角●14.5度
スピン量●2568rpm
降下角●35.7度
キャリー●234.2Y
飛距離●260.9Y
打ち出し方向●1.0度左
スピンアクシス●1.0度左
SIDE●11.2Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●9ミリヒール
Vインパクト●2ミリ高

小島: オォー、球がねじれない!

癸生川: ねじれない。さっき言っていたギア効果ってこと?

小島: う~ん、9ミリヒールには当たっていますけど……、確かに球はねじれないですね。

癸生川 曲がらないよね。

▼小島プロのデータ分析

打ち出し角が14.5度、スピン量が2568rpmですから、9ミリヒールに当たったぶん、球が浮いたと思います。打ち出しは1度左に飛び出して、アクシスがわずかに1度左に傾いて、11.2度左に着弾した。風の影響もあって11.2度左に着弾しましたけど、これも限りなくストレートに近い弾道でした。

小島: クラブスピード42m/sの人が純正シャフトで10.5度を使っても、つかまり過ぎず、逃げすぎない。たぶん、このスピード帯がちょうど良いところだと思いますね。

癸生川: 9ミリヒールで打っても球が逃げちゃう感じがないのは驚き。

HS40m/s前後で打ってみる

画像: HS40m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4のデータ(上)とGCクワッドデータ(下)

HS40m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4のデータ(上)とGCクワッドデータ(下)

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●39.9m/s
ボール初速●59.5m/s
打ち出し角●12.9度
スピン量●2468rpm
降下角●28.7度
キャリー●204.4Y
飛距離●239.8Y
打ち出し方向●0.6度左
スピンアクシス●1.8度左
SIDE●5.0Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●9ミリ・ヒール
Vインパクト●0ミリ

癸生川: HS40m/sを切っちゃうと、やっぱりちょっと球が低くなってドロップする感じだね。

小島: 打点は先ほどと同じ9ミリヒールでほぼ一緒なんですけど、ちょっと弾道が低いですね。

癸生川: スピンが少なくて低いの?

小島 球の高さは、打ち出し角とスピン量で決まるんですけど、その両方ともちょっと低いし、ちょっと少ないと。それで落下の角度も30度を切っちゃう感じで球が低くなっています。

▼小島プロのデータ分析

打ち出し角が12.9度でスピン量が2468rpmなので、悪くない組み合わせと感じると思うんですけど、ボールスピードが59.5m/sくらいだと球を浮かす部分でちょっと弱い。だから落下の角度が28.7度でキャリーが204.4ヤード。トータルの飛距離が239.8ヤードとなっているのは下が硬いコンディションを想定した数値であって、実際にはトータルで225ヤードくらいでしょう。打ち出しの方向は0.6度左に打ち出して、1.8度左に傾き、5ヤード左に着弾した、こちらも限りなくストレートに近い弾道でした。

小島: HS40m/sを下回ると、ちょっとスピードが足りない?

癸生川: そうだね、足りないと思う。

小島: Sシャフトでロフトが10.5度ですから、この組み合わせだとしても42m/s以上は欲しい。HS40m/s以下なら純正のRシャフトをまずは試してほしいですね。

結論

画像: 試打を担当した癸生川喜弘プロ(左)と分析を担当した小島慶太プロ(右)

試打を担当した癸生川喜弘プロ(左)と分析を担当した小島慶太プロ(右)

今回試打をした、「ゼクシオ14+」のクラブ特性やお勧めするプレーヤーに関して二人の結論は?

癸生川: Sシャフトということもあって、ある程度、ヘッドスピードが必要で、僕としてはHS40m/s以上はほしいと思います。あと、少しスピン量が多いという人には合いますね。

小島: 僕はHS42m/sくらいは欲しいと思いました。あと、いまの時代、球を操るということをするプレーヤーは少なくなりましたけど、試しにちょっと先で打ってみるとつかまるし、ヒールで打ってみるとフェードが出たりもするので、ある意味、ちょっと打点で遊んでみても面白いんじゃないかなと思います。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では「ゼクシオ14+」の最適クラブスード帯検出の他に、トウやヒールに当たった時のクラブの性能チェックを細かく行っているので、より詳しく知りたいという人は、そちらもぜひご視聴を。

THANKS/富士市原ゴルフクラブ【アコーディア】

ダンロップ「ゼクシオ 14」の試打はこちら!

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