
サスペンデッドながら暫定2位につける金谷拓実(写真はベイカレント C レクサス、撮影/岡沢裕行)
時折バミューダ島特有の突風が吹きフェアウェイを狭くする難コンディションのなか、金谷はフィールドNo.1のフェアウェイキープ(78.57パーセント)と4番目のパーオン率(77.78パーセント)で快調にスコアを伸ばすと17番パー5で鮮やかなイーグルを決め5アンダー66でホールアウト。
日本で開催されたベイカレントCレクサスで4位タイに入ったときにはトップ100に与えられる来季のフルシード権が手に届きそうだった。
しかしその後、2試合は33位タイ、63位タイと結果を出せず条件付きシード(125位以内)も厳しい状況に陥っていた。
だが今週はシードどころかPGAツアー初優勝を狙える位置につける絶好の滑り出し。このチャンスを生かして日曜日まで突っ走りたいところだ。
ここのところ調子を落としていた久常涼も首位のアダム・ハドウィンに2打差の暫定4位タイと久々の上位スタート。パーオン率は金谷を上回る83.33パーセントでフィールドトップ。
ポイントランクは92位で来季のシードはほぼ確定させているがゴルフは最後まで何があるかわからない。現在のプロジェクト(予想順位)は83位。好調なショットでオンザバブル(シード当落線上)から抜け出したい。
今季左腕のケガなどで欠場も多くフォールシリーズの出場は今大会が2試合目となる星野陸也も4連続を含む6バーディ(3ボギー)を奪って68をマーク。暫定8位タイと日本勢3人がトップ10スタートと好調だ。
この日ホールアウトできなかった大西魁斗は15番終了時点で1アンダー、暫定28位タイにつけている。
いっぽうDPワールドツアーから来季のPGAツアー昇格を目指す中島啓太は最終戦のDPワールドツアー選手権に参戦中。
初日は3アンダー69で22位タイと理想的なスタートとはいかなかった。目下ポイントランク14位で有資格者を除くと9位で来季のPGAツアー昇格が可能なトップ10圏内につけている。
しかし今大会でこのままの順位なら16位に後退し、有資格者を除くと10位ちょうど。中島も正念場を迎えている。
