小学校に配布されるキャリア教育の副教材に地元のゴルフ場が掲載された。
画像: 「お仕事ノート」に掲載されたゴルフ場の仕事

「お仕事ノート」に掲載されたゴルフ場の仕事

愛知県春日井市の小学校に配布されるキャリア教育の副教材に愛知県のオールドレイクGCが掲載された。タイトルは「小学生のためのお仕事ノート」という冊子。これは文部科学省が推進するもので、副教材とは学校などの教育現場で教科書と併せて使用される補助的教材の通称。お仕事ノートは全国の市町村ごとに発行され、それぞれの地域に拠点を持つ企業の仕事内容が具体的に紹介されている。そのため児童が地元の産業や企業を知る足掛かりとなり、企業側にとっては将来的な人材確保につながるとして期待されるわけだ。

掲載された同GCの支配人、横山晋氏は、その経緯を次のように話す。「将来的な人材確保というより、ゴルフに興味を持つ子どもが1人でも増えてくれればという思いで協力しました」。

今年の4月頃に話があり掲載が決定。業務内容などについては制作会社のヒアリングがあり、誌面に必要な写真素材は同GCが提供したという。内容は各セクションの業務が写真を添えて具体的に紹介され、ゴルフ場の仕事に向いている人の特徴を4タイプに分けて解説するなど芸が細かい。ゴルフ場で働くメリットや待遇面も詳述され、まるで大人が読む就職情報誌のよう。実は両親が読むケースも想定して制作されたそうだ。

「あくまで主目的はキャリア教育です。自分の住んでいる地域にどんな会社があるのかを子どもたちに知ってもらうことで、自分の将来やキャリアにつながるサポートができれば……。また、教育現場や企業にとってもメリットは多大だと思います。学校は地域とつながり、企業にとっては地元の人に自社のビジョンを知ってもらうことで企業ブランディングにもつながりますから」と、発行元の㈱中広の大江英貴氏。春日井市では市内37校の3年生と4年生を対象に5885部を配布。

ゴルフ場の人手不足解消の一助になるかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年11月25日号「バック9」より

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