YouTubeやSNSの活用で、レッスンの形も多様化している。そこで注目を浴びているのがプロに限りなく近い実力派アマチュアゴルファーの動向だ。
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業界の事情に詳しいゴルフジャーナリストの小川朗氏は「『あの大会に勝ったA選手はレッスンをしてお金をもらっている。プロでは?』という類いの問い合わせは、日本ゴルフ協会をはじめとする競技団体にも来ているそうです」と明かし、こう続ける。

「あるアマチュアの試合に優勝した選手が、レッスンをして収入を得ていたことが発覚。失格となり2位の人を繰り上げるなどの対応に追われ、主催者側は大変な迷惑を被ったと聞きました」

JGAのアマチュア資格規則は「技術指導はゴルフクラブをスウィングすること、そしてゴルフボールを打つことの仕組みを教えることを意味する。アマチュア資格規則はその他のティーチングやコーチング(例:フィットネス、ゲームの心理学的側面)については適用しない。給与業務の一部である場合を含み、技術指導をすることに対して支払いを受け取るアマチュアはノンアマチュアとなる」としたうえで「技術指導が文書やオンラインで提供され、特定の個人やグループに対するものではない場合は技術指導に対する支払いや報酬を受け取ることができる」としている(アマチュア資格規則・ガイダンスノート4:技術指導より抜粋)。

つまり、テクニカルな指導以外、そして特定の相手が対象でない場合はOKということだが、日頃から厳しい目を向けられがちな実力者たちは慎重にならざるを得ない。

「例えば今年の関東ミッドアマ選手権で優勝した青島賢吾氏も事前に自らが運営している『KEN5・GOLF』での活動についてJGAに確認し、規則に抵触していないという内容の裁定書を得たうえで出場しているそうです」と小川氏。

さらに「選手自身がルールを確認したうえで厳しく対応していくことが大前提。JGA側にしても選手を24時間監視し続けることは不可能で、レッスンの場に囮おとりの生徒を潜りこませるわけにもいきませんから(笑)」と語ってくれた。

心当たりのある方は競技に出る際は事前に主催者に確認したほうが賢明かもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年11月25日号「バック9」より

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