優勝トロフィを手にしたアダム・シェンク（PHOTO/Getty Images）
司会者： 2025年「バターフィールドバミューダ選手権」優勝者、アダム・シェンク選手を歓迎します。この響きはいかがですか？
アダム・シェンク： 信じられません。この日が人生のどこかで訪れることを本当に願っていました。実現するかどうかは決して分かりません。それがこの旅をとても驚くほど面白くし、ついに現実になった瞬間は現実離れしています。
Q： 現実離れしていますね。今、どのような感情を抱いていますか？
アダム・シェンク： いくつかあります。ある意味では、安堵です。とても難しかったからです。終わってホッとしたというのもあります。何度も何度も、あと一歩のところまで来ていたので、ついにやり遂げたという気持ちです。最終的にはやり遂げるか、そうでないかですが、私にはもうそれほど多くの機会は残されていません。特に、4人か5人のプレーオフで負けて、Qスクールに行かなければならないという状況は避けたかったです。あの最後のパットは、私にとって非常に大きなパットでした。入ってくれたのは人生を変えるようなパットです。PGAツアーでの2年間のシード権が得られたというのは、人生が変わるということです。私は人生で最高のゴルフをしていると感じています。今年の多くはパットが良くありませんでしたが、今週は少し片手でパッティングするような形を試しました。残念ながら、週末は風が強すぎて本当に片手でパターのグリップを握ることはできませんでしたが、来週のシーアイランドでの「ザ・RSMクラシック」でどうなるか見てみるのが楽しみです。
アダム・シェンクの最終日18番のウイニングパット【PGAツアー公式X】
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x.comQ： 素晴らしいプレーをしているとおっしゃいました。明らかに今週は、非常に難しいコンディションの中で素晴らしいプレーをしました。最後の65ホールで、あなたはほぼ完璧でした。ボギーは2つだけで、そのうちの一つが15番で短いパットを外したときでした。それはしばらくぶりのミスでしたが、それにどう反応しましたか？
アダム・シェンク： いずれは起こることでした。あれほど長くボギーを打たなかったのは、信じられないことです。週末のボギーが一つだけというのは、信じられません。素晴らしいゴルフでした。同時に、いくつかのパーパットを決めるなど、かなりの幸運もありました。14番ではナイスパットを決めました。ここでのパットのなかには、下り、追い風、順目だと非常に速く見えますが、ここ数日グリーンに手を加えられていないため、見た目ほど速くはありません。しかし、特に今日のように風が強く、2日間、いや実際には4日間多くの人がプレーしている中でも、最後の2日間はかなり良く転がっていました。あの最後のパットが入ってくれたことは、言葉にできないほどの安堵です。
Q： 17番のコンディションはとても奇妙で、あなたは低く抑えた、短い、切り詰めたようなショットをたくさん打ちました。ああいうショットを打つ必要があったのは、どれくらいぶりですか？
アダム・シェンク： 私はああいうショットをよく打ちます。私にとって、クリエイティブになってああいう小さなショットを打つのは楽しいんです。ドライバーでやろうとすると、時々トップしますけどね。特にホームコースで仲間とプレーしているときは。私はかなり率直な人間です。良いプレーをしていれば「良いプレーをしている」と言うし、悪ければ「今は調子が悪い」と言います。しかし、ドライバーであの低いスティンガーを打とうとしたり、2番アイアンでティーボックスからボールを転がそうとしたりして、おそらく週に1回はトップします。ですから、クリエイティブであることが本当に楽しく、それが今週私を勝利に導いてくれたのだと思います。いつも同じショットを見て、同じスウィングをして、同じショットを打つわけではありません。それができればそうするのですが、私はそういう選手ではないので、ゴルファーとしてもう少しクリエイティブでなければならず、今週のようなコンディションは私に有利に働きます。他の週はそうではないですが、自分の強みを活かしてプレーすることは有益だと思います。
Q： 17番で良いショットを打ちましたが、短いバーディパットがわずかに外れました。最後のホールに向けて、1打差ではなく2打差のリードがあったら、あなたの心の中でどれほど違いましたか？
アダム・シェンク： 非常に大きかったです。あのパットは、ある意味でトーナメントに勝つためのパットでした。今日、風向きが少し変わり、18番で少し左からの風になったので、左のバンカーを越えて打つことができました。この2日間、というか実質毎日、私は本当に強くスウィングして打とうとしました。左に行っても構わない、しかし左のバンカーは避けなければなりませんでした。他の2日間は、フェアウェイの右端を狙ってフィニッシュしようとして、右に外しましたが、あそこのラフに入ると、実際はむしろ簡単になることがあります。なぜなら、グリーンに向かってフライヤーがかかり、140ヤードのショットを140、145ヤードでプレーできるからです。フェアウェイから150ヤードだと、向かい風で170、175ヤードのショットになるかもしれません。ですから、ここだとラフからのほうが簡単な場合があるんです。デビッド（キャディ）と私は、コース、ピンポジション、そして風について、前の晩にかなり戦略的に考えました。それが、ラウンドに臨むにあたって、できる限りの準備をするのに役立ちました。今日は、コントロールできることだけをコントロールしようと努めました。誰もが会見で言うことですが、本当に真実なんです。これが成功のレシピであり、今週私たちがこだわったことです。
17番で短いバーディパットを外すアダム・シェンク【PGAツアー公式X】
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x.comQ： 最後のホールですが、フェアウェイの低い位置からはボールがどこに止まったか見えません。グリーン奥に止まったのを見て驚きましたか？
アダム・シェンク： いいえ。なぜなら、とても奇妙なんです。16番で打ったショット、あの8番アイアンでのドローは、ドローをかけ、ナイスショットを打ちましたが、一瞬留まって、風がどれだけ強く吹いているか感じられないので、右方向へ地球の果てに飛んでいくような感じなんです。私は風速20マイルくらいだと感じていますが、そこに行くと30、35マイル吹いている。ほぼ倍です。ですから、絶対的なスナップフックを、強いグリップで思い切り右にリリースして打つ必要がありますが、私はそんなショットは打ちません。もしやり直せるなら、119ヤードか120ヤードか、122ヤードだったか分かりませんが、そこから6番アイアンを打ったでしょう。あそこでナイスバンカーショットを打ち、ナイスパットをしましたが、入らなかった。17番でもナイスパットをしましたが、入らなかった。とにかくトリッキーで、もし1ラウンドに2回マリガンができれば、このコースは遥かに簡単になるでしょう。特に8番アイアンのショットは不可能です。そこでは、感じられないほどの強風が右から吹いているんです。だから、あそこで最初に打つと、大きな不利になります。
Q： 18番の最後のウイニングパットは、4フィートか4フィート半くらいだったと思いますが、安堵を感じたとおっしゃいましたが、感情の連鎖はどうでしたか？ パットが入った瞬間に何を感じましたか？
アダム・シェンク： 感謝を伝えなければなりません。私たちはプリンセス・ホテルに泊まっています。ホテルの部屋にはパッティング練習に良いカーペットがあります。窓と湾に向かって打つときは少し左から右にフックし、ドアに向かって打つときは少し右から左にスライスします。自分自身に、このトーナメントに勝ちたいのなら、コントロールできることをコントロールする必要があり、2フィートから5フィートくらいのパットを決めなければならないと言い聞かせました。昨夜、タイラー・ダンカンとボビーと夕食をとった後、ジョージア対テキサス戦を見に行く合間に、おそらく1時間ほど練習しました。残念ながらテキサスはボビーのために勝てませんでしたが。ホテルの部屋で片手で練習していました。私は「片手ではダメだ」と思いました。なぜなら、天気予報アプリに風のエンブレムが出ていたからです。ここはすでに風が強く、さらに強くなると分かっていました。そこで、左手を上に添えるようにしました。できることは、ラインに合わせ、少し左を狙い、滑らかにテークバックしてリリースし、パターの芯で打つだけです。入れば素晴らしい。最後のホールは風が強かったですが、同じプロセスを実行しました。ベストを尽くすには、すぐに構えて、プロセスを実行し、打つことです。外すとしても、素早く外す。いつまでもそこに座って考えないことです。ホールを一瞥しました。風が強く、パターが揺れますが、滑らかなストロークをしてリリースし、スピードアップもスローダウンもせず、滑らかなストロークでリリースする限り、入る最高のチャンスがあります。トウの先で打っても、ヒールで打っても、ホールに入るチャンスはあります。それを実行し、入れば素晴らしい。入らなければ、プレーオフで勝つことを願うだけです。
PGAツアー公式Xでは星野陸也のキャップ後ろかぶりの写真で風の強さを強調
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x.comQ： ご家族とはまだ話していませんね。奥様と息子さんたちはここにいませんが、先ほどおっしゃったタイラー・ダンカンがグリーンにいるのを見ました。同じパデュー大学のボイラーメーカー（大学のニックネーム）ですね。最後に彼がグリーンにいてくれたのはどのようなものでしたか？ あなたたちは長年一緒に過ごしていますね。
アダム・シェンク： 素晴らしかったです。終盤に、「タイラーとボビーが戻ってくるだろう」と考え始めました。戻ってくるかもしれないし、そうでないかもしれない。バスで30分かかるので、彼らにとっては大きなコミットメントだと知っていました。しかし、彼らに会えて、そして実際に家族と話すことができました。タイラーはコートニー（妻）と電話で話していました。タイラーも、ボビーも、デビッド（キャディ）も最高です。デビッドは今週、素晴らしい仕事をしてくれました。簡単なことではありませんでしたが、私はデビッドに言いました。「デビッド、結果は望んだものではなかったけれど、僕はゴルフが下手じゃない、まだかなり上手いよ」と。私はいつも、1打差で予選落ちすることが多かったんです。私は懸命に、本当に懸命に練習してきました。私は誰にも負けないくらいゴルフが好きです。ブライソン（・デシャンボー）ほどではないかもしれませんが。ゴルフが大好きで、練習が大好きです。たとえそれが自分にとって不利になることがあっても、学ぶことが大好きです。最後に彼らがそこにいてくれたのは、ブレッド・スウェドバーグ（私の古いキャディ）もそこにいました。私たちは2年間一緒に働きました。本当に良かったです。恵まれていました。
Q： そのゴルフへの愛が、あなたを突き動かし続けたのだと思いますか？ 今シーズン、あなたは2回も6試合連続で予選落ちする期間がありました。それは誰にとっても非常に意気消沈させるものです。あなたはゲームへの愛について言及されましたが、それがあなたを突き動かし続けた、あるいはその信念を貫くインスピレーションになったと思いますか？
アダム・シェンク： おそらく諦めるには愚かすぎたのでしょうね。6試合連続の予選落ちが2回、ひどいことは分かっていました。時々結果を見返して、「うわあ、あれは驚くほどひどいゴルフの期間だったな」と思います。少し恥ずかしいですが、最終的には、自分がやっていること、そしてやり方に信念を持っています。今週、その信念とやり方が通じたのを見たことが、おそらく何よりも大きかったです。狂気には方法があるんです。いつも正しいわけではありませんが、それでいいんです。私は自分のやり方で最後までやり抜き、学びながら、小さな仲間からアドバイスを受けたい。それがついに現実になったというのは、信じられません。
Q： 昨日、あなたのパッティングについて少し話しましたが、片手でパッティングするというアイデアをどう思いついたのか尋ねていなかったと思います。それはどこから派生したのですか？
アダム・シェンク： CBSで働いているハルバートさんという方が、たまたま――これは本当の話です。私は注目されるのが好きではないので、ここに立っているのがかなりぎこちない理由かもしれません。この記者会見がどうなっているか分かりません。3Mオープンで彼に会いました。私がパッティングに苦しんでいると、彼が来てくれました。今週、どうにか解決しようと、ホテルの部屋で試した10種類の異なる方法、理論、テクニックを教えることができます。行き着いた答えは、「答えはない、自分に合うものが合うだけ」ということです。それは日によって変わるかもしれません。ハルバートさんは片手でパッティングしていました。彼は、「私はツアーで2年間片手でパッティングしていたし、グリップを片手だけで握っていたんだ」と言いました。彼はナイスな滑らかなストロークをしていました。彼は6回パットを打って5回決め、もう1回はカップに蹴られたのを見て、「それはいいな」と思いました。それから私もいくつか打ってみて、「なるほど、少し変だぞ」と思いました。「人前でできるか？」「ツアーでできるか？」それが大きな疑問でした。インスタグラムで何かを見ました。ショートゲーム、特にパッティングストロークでは左手が多くのことを台無しにする、と。チップやピッチングの際に、クラブがリリースされるとき、左手が大きく外側にリリースされるんです。左手が活性化しすぎる、シャフトとグリップを左に引っ張ってしまう。私はそうではなかったですが、「よし、どうすればそれを取り除ける？」と考えました。左手を離せば、パターが少しお腹の前に戻り、ただリリースされます。ホールドへのリリースのようなものです。私はよりリリースしますが、パットを引っ掛けません。多くのゴルファーと話しました。私はゴルフを非常に高いレベルで理解していますし、物事を理解していますが、自分で修正し、自分で実行するのは全く別物です。ゴルフをしているときは自分自身を見ることができません。だから、他の人を助けたり、アドバイスを与えたりするのは簡単ですが、自分自身を修正するのは本当に難しいんです。ビデオで全てのショットを撮っているか、誰かが一緒にいない限り。パッティングストロークや狙いがどうだったか、良いパットを打ったかどうかを知るのは不可能です。ゴルフが上達するのは本当に難しい、と私は言いたいです。本当に挑戦的です。それが私たち多くを努力し続ける原動力になっていると思いますし、ほとんどのゴルファーは努力（グラインド）を愛していると思います。なぜ私たちは何度も何度も自分を打ち負かすのが好きなのか分かりませんが、勝つとそうなるんです。タイラー（・ダンカン）が19年ザ・RSMクラシックでウェブ・シンプソンをプレーオフで破るパットを決めたとき、私は腰を痛めそうになるほど興奮しました。私は彼のために興奮し、彼は私のために興奮してくれました。私にとって、これほど興奮してくれる友人がここにいて、彼も私が彼のために興奮していることを知っている、というのは、本当に大きな意味があります。
アダム・シェンクは片手パッティングを披露【PGAツアー公式X】
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x.comQ： あといくつか質問させてください。フェデックスカップフォールで134位から67位に順位を上げました。大きなジャンプですね。来週良いプレーをすれば、トップ60に滑り込むチャンスがあるかもしれません。出場されますか？
アダム・シェンク： 出場します。
Q： 今年Qスクールに申し込みましたか？
アダム・シェンク： いいえ、でもたくさん考えていました。今週の最大のモチベーションは、家族、2人の小さな息子、妻、そして私のゴルフファームからあと一週間離れることになる、ということでした。生後9カ月のA.J.と、2歳半過ぎのコナーがいます。私の犬のバンカーは親友のようなものでした。そして、家族全員がそこにいるのですが、また一週間彼らから離れることになる。だから、それをしたくなかったんです。正直に言って、おそらく今日、単独2位か、Qスクールに行かなくて済む順位なら、それを受け入れていたでしょう。日の出の時点ではそうではなかったでしょうが、もしそうなっていてもがっかりはしなかったでしょう。なぜなら、勝つことは素晴らしいですが、Qスクールに行かなくて済むことは非常に大きいからです。2年間のシード権を得られたこと、そして、私が多くの人に言ってきたように、まだゴルフはそこそこ上手いことを考えると、これが私を飛躍させることを願っています。まだゴルフを愛していますし、大切に思っています。パットが入って、いくつかのことが思い通りに進むと、全く違ってくるんです。潮目が変わるんです。ある意味で、潮目が自分に向かって進み続けるんです。今週は多くのことが私に有利に働き、良いパッティングがその大きな結果だと感じています。しかし、パットが良くないと、PGAツアーは非常に難しく、不可能なほどなんです。
Q： 昨日、着ているセーターが唯一持ってきたもので、ここは暖かく晴れていると思っていた、と私に言いましたね。今、それを特別な場所に、額縁に入れて飾ったりしますか？
アダム・シェンク： おそらくクローゼットに入るでしょう。6カ月間掃除する必要があるクローゼットです。妻が私のためにセーターを詰めているのをFaceTimeで見ていたら、（来週シーアイランドは天気が良いのに）彼女がクローゼットを掘り起こして「アダム、アダム、アダム！」と言っているのが聞こえました。私は「分かってる、6カ月間そうしようと思っていたんだ」と言いました。特別な場所に置きます。もうこれを着ることはないでしょう。ここにコーヒーの染みがありますから。全体に染みがあります。金曜日に染みがついたので、少し恥ずかしかったんです。「あと2日も着ないといけない、他に服がない」と思いました。「バミューダだ、暖かいだろう、大丈夫だ」と。しかし、脱げませんでした。2ラウンド、このジャケットを着て90パーセントのホールをプレーしたと思います。多分、あまり良い匂いはしないでしょう。カボを離れるときにメキシコの空港で買った香水が少しだけ。
Q： 今夜はどう祝いますか？
アダム・シェンク： 今夜、ベン・コールズ、グレイソン・シッグ、そして今日一緒にプレーしたソーンベリーと一緒に飛行機に乗ります。彼は素晴らしいゲームを持っています。強く打つし、力強いです。彼はここで優勝するでしょう。私は明日二日酔いになるでしょうが、私はあまりお酒を飲みません。お酒を飲むことや、次の日に気分が悪くなるのが好きではありません。特に子供たちが6時、6時半に起きるので。ですが、飛行機でいくつか飲み物を飲むつもりです。タイラーほどではないでしょうが、今夜シーアイランドまで運転しなければならないので、お祝いは今週もっとするでしょう。来週はロブ・ブラッドリーがキャディをしてくれます。デビッドがバッグに戻ってきてくれた中で、やり遂げられたのはとても良い気分です。私たちにとって、今年を最高の形で締めくくる素晴らしい方法です。
Q： おめでとうございます、素晴らしい努力でした。243試合目でのチャンピオン、おめでとうございます。
アダム・シェンク： 長かったです、長かったです。
