27年、全英オープンの舞台となる聖地セントアンドリュース・オールドCの大規模な改修が始まった。
画像: 聖地セントアンドリュース・オールド C

聖地セントアンドリュース・オールド C

世界最古のメジャーを主催するR&Aは「エリートゴルファーの戦略的チャレンジをより一層洗練させるため」にオールドCに一連の変更を加えると発表した。6ホールで距離が延ばされ、複数のバンカーが拡張されるが、これは22年同コースで開催された全英オープンでキャメロン・スミスがメジャー記録を更新する20アンダーで優勝したことに端を発する改修のようだ。

選手たちの飛距離アップが影響して古き良きコースの改修を余儀なくされる格好だ。具体的には5番、6番、7番、10番、11 番、18番の6ホールで距離が延ばされ、総ヤーデージが132ヤード増の全長7445ヤードとなる。上記のホールはティーの位置を下げて10ヤードから35ヤード長い設定になる。もっとも大きく変わるのは16番パー4。2つのバンカーの間に盛り上がったマウンドを持つ有名なプリンシパルズノーズバンカー(マウンドが校長の鼻のように見える)の改修に加え、新たに2つのバンカーを追加することで左サイドのリスクを高める。

16番とグリーンを共有する2番の右サイドのバンカーは左に移設され、6番、9番、10番にもエリートゴルファーにとってハザード効果が高い新しいバンカーが設置される。「オールドCの形成にはあらゆる世代が関わってきました。今回の改修も長い歴史を受け継ぐ形で実施されます」と責任者。時間の経過とともに微妙に変化した部分を復元し、世界最高峰の選手たちからこの伝統のレイアウトを守るための「改良」は11月初旬に着工した。

画像1: Driving The Road Hole at St. Andrews! (Hole 17) www.youtube.com

Driving The Road Hole at St. Andrews! (Hole 17)

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それに先立ち、ドラコン世界一のカイル・バークシャーがホテル越えで有名な17番パー4でワンオン。2パットのバーディを奪い、ホールを制圧した動画をSNSにアップし話題になった。いくら距離を延ばしてもコースに挑戦状を叩きつける猛者は尽きない。

27年全英オープンの優勝スコアはどうなるか。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月2日号「バック9」より

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