
メルセデスランキング49位の都玲華は18位タイで予選通過し、初シードへ大きく前進した(撮影/岡沢裕行)
来季シード獲得へ、ボーダーライン上にいる2人のルーキー、都と吉田。
都は3バーディ2ボギーの71で回り4アンダー18位タイに浮上した。シード権のボーダーラインであるMR50位に位置する櫻井心那が5アンダーの9位(櫻井は「CAT Ladies」で優勝しているので来季のシード権を保有している)。今大会が始まる前のMRポイントは、都が467.46pts、櫻井が464.87ptsなので、1打差の2人のポイント差は2.6pts。残り2日、都が櫻井の順位を上回りこのポイント差をキープしたいところだ。

メルセデスランキング51位の吉田鈴は予選通過し、逆転シードへ望みをつないだ(撮影/岡沢裕行)
吉田は2バーディ1ボギーの71位で回り42位タイで、逆転シードへ絶対条件の予選通過はクリアした。ただ、9位で上位にいる櫻井とのポイント差は23.3pts。都とは27.3pts差。予選通過者は50位タイで3~4ポイントが見込まれるため、櫻井とは27pts相当の単独23位以上、都とは30pts相当の単独21位以上が必要となり、少なくても単独23位以上が逆転シードへの条件となった。
MR52位のささきしょうこは6オーバー78位、同53位の蛭田みな美は1オーバー55位、同54位の寺岡沙弥香は6オーバー78位。来季シード獲得はならなかった。なお、同55位の後藤未有は都と同じ4アンダーの18位タイで週末を迎え、吉田同様に逆転シードに望みをつないだ(シードへは単独6位以上が絶対条件)。現状、55位以内にいるこのメンバーは少なくとも、51位から55位までに与えられる来季前半の出場権は死守したいところだが……。
予選落ちしたささき、蛭田、寺岡は56位以降の予選通過した選手のポイント次第で、来季前半出場権獲得の準シードか、MR70位以内に与えられるファイナルQTへ向かうか、大きく道が分かれる。
同59位の政田夢乃はイーブンパー48位で予選通過、同60位の笠りつ子が6アンダー5位タイで上位争い。笠が5位なら90ptsを稼いで434ptsになるため、433ptsのささきを上回る計算。順位次第ではMR55位の”ボーダーライン”にも変動が見られるかもしれない。
シード争い、準シード争いは、最終日の最後の1打までわからなくなった。

