14代目となるゼクシオのニューモデル「ゼクシオ14」がついに発売された。ドライバーは2機種、ゼクシオ14とゼクシオ14+(プラス)があり、両モデルとも「ネック調整機能」が搭載されている。また、強度と粘りを併せ持つ新チタン材「VR-チタン」をフェースに採用したことで、初速性能が格段にアップしたという。そしてこの2つを掛け合わせると驚きの試打結果が……その模様をお届け!

試打&解説 西田幸一プロ
専修大学ゴルフ部を経て2016年プロ入会。Gスタジオ合田洋ゴルフクリニックで多くのゴルファーを指導。週刊および月刊ゴルフダイジェストでテスター兼解説者として多くのクラブを試打、ギアに精通する
前作のやさしさ重視から大変身!ゼクシオ14
ゼクシオ14

「ゼクシオらしい丸いヘッドでつかまりそうな印象。フェース面が大きく銀色でしっかり見えます。今回からネック調整付きですがホーゼルが短く気になりません」(西田プロ・以下同)
ゼクシオ14+

「ゼクシオ14+のクラウンはマット仕上げ、フェース向きはほぼスクエアでやや逃げ顔。フェース面は黒く締まって見えてアスリートモデルっぽい雰囲気。ゼクシオ14とかなり違います」

「シックなデザインでかっこいいと思います」(西田プロ)。XXIOとXXIO+のロゴはトウに小さく入るのみ

両モデルともネック調整機能(クイックチューンシステム/QTS)が付く。ゼクシオ14はショートホーゼル構造で軽量化、ゼクシオ14+は中空構造で軽量化している
ロフト調整できる“カチャカチャ”も生かして試打〝初速が出る〞〝球がつかまる〞

各テスト7球打ち、上下2球を省いた5球の平均値で掲載。両モデルともロフトは10.5度、ボールはゼクシオ HYPER RD、計測はトラックマン
ゼクシオ14はHS40m/sで243Y! しかもRシャフトで!
試打結果は以下の通り。西田プロがヘッドスピードを変えてゼクシオ14とゼクシオ14+のRとSシャフトを打った後、マッチすると感じたヘッドスピード帯のデータ(各表の上2段)を掲載した。まずはゼクシオ14のRシャフトから。

ゼクシオ14はMP1400カーボンシャフトで試打
「弾くのに球の食い付きが良い。それが初速に反映されています。そして、どう打ってもつかまって強く飛ぶので平均ヘッドスピード40.4m/sでトータル243ヤードの高数値になりました。つかまる安心感があるから誰もがゆるまず強く振れると思います。ヘッドスピード30台後半〜41m/s台のドローで飛ばしたい人に合いますね。ゼクシオ14のSシャフトは、ヘッドスピード42〜43m/sの人が打つと、高初速性能と弾道安定感、両方の恩恵が得られそう。平均251.2ヤードで、球筋はドローが続いて気持ちいい。打音は前作の金属音から〝バチン〞という音に変わりました」
ここでゼクシオ14に搭載されたネック調整機能でロフトを1度立てて打つ。
「ロフトを立てると、フェースアングルがスクエアに近づき、強く叩ける面構えに変わります。強め(46.9m/s)に振ったら287.1ヤード。ドロー一辺倒ではなく、ドローとフェードの両方を打ち分けたい中・上級者にもお薦めできます」
ロフトを立ててプロが打ったら、300Yに迫る勢い
ゼクシオ14+はどうだろう。

ゼクシオ14+はスピーダーNX DST for XXIOで試打
「アスリートドライバーを感じる引き締まった顔で、〝バンッ〞という締まった打音が続きます。結果から言うと、ゼクシオ14+は、RシャフトもSシャフトも〝低スピン&高初速〞ドライバーそのもの。Rで合うと感じた42m/s台のヘッドスピード(平均42.4m/s)でボール初速63.1m/sは、間違いなく高初速。Sに替えても良い結果が続いたので、ロフトを1度立てたうえで自分本来のスウィングで打ってみたらボール初速71.1m/s。これ、自分が使う某外ブラのドライバーより1m/s速い数値です。スピン量も安定しているので、もう少し重めに調整して、自分が使いたくなりました」
PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/Gスタジオ茅場町


