2025シーズンのDPワールドツアーも終了。最終戦、DPワールドツアー選手権の開幕を前に中島啓太の年間ポイントランクは14位。有資格者を除いた上位10人に与えられるPGAツアー出場権争いでは9位で圏内だったが、10位との差はわずか。最終戦の順位次第ではランク外に弾き出される可能性もあった。
中島は3日目終了時点で、トップと5打差の18位タイで最終日を迎えた。前半こそスコアを伸ばせなかったが、後半に入り11番、14番でバーディを奪い、最終18番パー5では2オンに成功しバーディフィニッシュ。16位タイに順位を上げ、年間ポイントランクは14位をキープ。PGAツアーの出場権争いでは8位と、来季の出場権を手に入れた。
試合の行方はローリー・マキロイとマシュー・フィッツパトリックのプレーオフにもつれ込み、1ホール目でマキロイがボギーとしてフィッツパトリックに敗れたが、それでも4年連続7度目の欧州年間王者に輝いた。
そのマキロイと中島啓太が最終戦の前週から投入したのが、テーラーメイドの2026モデルらしい未発表のドライバー。R&Aの適合リストにはQi4Dとして11月3日に登録されていた。

ローリー・マキロイ、中島啓太が早くも投入、上位フィニッシュをサポートしたテーラーメイドのQi4Dという未発表モデル。一体どんなクラブなのか?
同じ週に行われたPGAツアーのフェデックスカップ・フォールの第6戦、バターフィールド・バミューダ選手権では金谷拓実が躍動。最終日トップと1打差の3位タイで米ツアー初となる最終日最終組で回り初優勝を狙ったが、2打届かず3位タイで惜敗。
ただ、この米ツアー自己最高位フィニッシュにより、年間ポイントランクは120位から来季のシード権が得られる100位以内となる99位となり、シード権獲得圏内に浮上。翌週のフェデックスカップ・フォールの最終戦、RSMクラシックは予選落ちだったが99位を維持、来季のシード権を獲得した。久常涼も95位でシード権を維持。
現時点で来季のPGAツアーに出場できる日本人選手は、松山英樹、久常涼、金谷拓実、平田憲聖、中島啓太の5人となった。※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月9日号より(Ph/Getty Images)

