ゴルファーなら誰もがトッププロのスウィングに興味や関心を抱き、連続写真や動画を見ながらマネをしようとするもの。しかし、その前にまず参考にするべきはアドレスだとプロは言う。週刊ゴルフダイジェスト12月9日号ではその真意を聞いている。「みんゴル」でもご紹介しよう。
画像1: プロこそアドレスを大事にする! いいかげんに構えるのはもうやめよう。”今さら聞けない正しいアドレスの取り方”

解説/武田登行プロ
豊富なアマチュアの指導経験を持ち、理論的なレッスンに定評があるスウィング研究家。松原ゴルフアカデミーのヘッドプロ

「プロのスウィングは、体格や体力が違うから、あまり参考にならない」というゴルファーもいるだろう。でもパッティングやアプローチなどと同様に、体力差の影響をあまり受けないところもある。

「アドレスですね。アマチュアゴルファーの方は、スウィングについてはトップの位置や形、クラブヘッドの軌道など、様々な点を気にするのに、アドレスをいいかげんにしている人が多いですね」と言うのは武田登行プロだ。

「それに対して、プロはアドレスをとても大事にしています。アライメントが狂っていれば、ターゲットにボールを運ぶことはできません。だからプロは常にアドレスが狂っていないかをチェックしているんです」

確かにトーナメントのドライビングレンジでアライメントスティックなどを利用してアドレスをチェックしているプロをよく見かける。それだけアドレスは重要ということなのだ。

「アドレスを見れば、打つ前でもその人のゴルフの実力はある程度わかるものです」と言う武田プロがプロのアドレスをお手本にする場合の大事なポイントを教えてくれた。

「それはグリップです。具体的に言うと、左手のグリップがストロング系かスクエア&ウィーク系か。つまり自分と同じグリップタイプの選手をマネするべきということです」

ストロング系グリップのR・マキロイとウィーク系のC・モリカワのアドレスを比較してみよう。マキロイの左腕はシャフトと一直線になり、グリップの位置は左の太ももの前にある。対してモリカワは左腕とシャフトは一直線ではなく「く」の字になっていて、グリップの位置も左太ももの内側になっている。

「グリップが変わるとアドレスも変わります。そこに気付かずに、自分と違うグリップタイプの選手をマネするのは、危険ですね」

まずは自分のグリップタイプを確認したうえで、それと同じタイプの選手のアドレスをお手本とすることから始めてみよう。

Q、どの選手のアドレスをマネすればいいの?
A、それは左手のグリップで決まるんです!

自分と同じタイプのグリップの選手をお手本にしよう!
自分が理想とするスウィングをする選手がいたとしても、グリップが違うタイプの場合はアドレスがあまり参考にならないことがある。まずは自分の左手のグリップタイプがストロング系なのか、スクエア&ウィーク系なのかを把握し、同じタイプの選手のアドレスをお手本にしよう

画像: 左手のグリップの仕方で真似するプロを決める

左手のグリップの仕方で真似するプロを決める

・左手がスクエア&ウィークなら……C・モリカワやS・シェフラー
・左手がストロンググリップなら……R・マキロイやX・シャウフェレ
を真似してみよう。

画像: 左はスクエアグリップ、右はウィークグリップ

左はスクエアグリップ、右はウィークグリップ

ココが大事
自分のアドレスはスマホなどで定期的にチェックしよう!

自分がイメージしているアドレスと、実際の自分のアドレスは違うことが多いので、定期的にスマホで自分のアドレスをチェックしよう。

画像: 定期的にスウィングをチェック!

定期的にスウィングをチェック!

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