DPワールドツアーの開幕戦、BMWオーストラリアPGA選手権でLIVゴルフのデビッド・プージが優勝。スペイン勢で81年のセベ・バレステロス以来44年ぶりに大会を制覇した。
デビッド・プージはLIVのポイントランクが10位の23歳
「最高です! セベと僕だけがスペイン人のチャンピオンだなんて本当に特別な気分」と24日に24歳の誕生日を迎えたプージ。ロイヤルクイーンズランドGCが舞台の大会で、地元の強豪ミンウー・リーやアダム・スコットを抑えて4日間でわずか2ボギーの通算18アンダーで優勝。今は亡きセベが勝ったときと同様、右腕一本でトロフィを掲げるポーズを披露した。
実際にセベのプレーを見たことはないそうだが、いかに彼が突出した存在だったかはビデオなどで見て熟知しており「スペインにとって大きな存在だし誰もがセベのようになりたいと思っています。あの自由な姿勢、立ち居振る舞い。そしてライダーカップで見せたガッツとチームを気遣う気持ち。それを見習えばきっと僕らも正しい道を歩んでいけるはずです」。
くしくも前週に開催されたアジアンツアーのインターナショナルシリーズ最終戦PIFサウジインターナショナルでスペイン出身のLIVゴルファー、22歳のホセ・ルイス・バレスターバリオが優勝した。
2人はアリゾナ州立大学で活躍したが、中退したプージがひと足先にLIVでプロデビュー。24年の全米アマチャンピオンのバレスターバリオは、ユニバーシティランキング3位でコーンフェリーツアーの出場権を獲得していたが、それを蹴ってLIVゴルフと契約した。
LIVではともにセルヒオ・ガルシア率いるファイアボールGCのメンバー。バレスターバリオはシカゴ大会で個人2位に入りランキングは35位。プージは4位に3回入って10位。全豪のビッグタイトルを獲ったプージとアジアでプロ初優勝を飾ったバレスターバリオ。2人のライバル関係は続く。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月23日号「バック9」より
