
DXドライバー(DX-001・DX-002・DX-003・DX-004)、4つのヘッド。フィッターを担当したフォーティーンの長谷川楓弥さん(左)と松本一誠プロ(右)

DXドライバー(DX-001・DX-002・DX-003・DX-004)、4つのヘッド。フィッターを担当したフォーティーンの長谷川楓弥さん(左)と松本一誠プロ(右)
体験者:関口喜弘さん(40歳台)
悩み/スコアは90台 。ドライバーは「気を抜くと右へ行く傾向」があり、もう少し飛距離も伸ばしたい。現在のクラブ/キャロウェイ Aiスモーク MAX(9度)。当日フィッティング前の計測値/飛距離247ヤード、バックスピン1800回転と立派な数値が出ていました。
フィッティングスタート
まず、オーソドックスな重心特性のDX-002(シャフト/FT-5dM ※50g台)から試打を開始。しかし、フェード系とスライスが交互に出る結果。松本プロは「バックスピン量(平均2800回転)や打ち出し角(16度)はそれほど悪くありません。ここから推進力を強めましょう」と方針を決めていく。
次に、球のつかまりが良い重心位置のDX-003(FT-5dG ※50g台)を試すと、真っすぐあるいはドロー系に球筋が逆転。「DX-003はスライスが治まりますね」と松本プロが言う通り、DX-002よりも15ヤード飛距離が伸び(245ヤード)、バックスピンも2300回転と理想的な数値になりました。
DXと専門家による
〝マジック〟調整が始まる
ここで、フィッターの長谷川さんが関口さんのスウィングを計測データから分析。好数値を見せたDX-003ではなく、あえてDX-002に戻し、関口さんには内容を伝えずスリーブとウェイトを調整して手渡しました。
調整①
・関口さんのヘッド軌道がインサイドから入るタイプであることが計測から判明。
・それに合わせて、DX-002に備わる2つのウェイトを標準の〝前4グラム・後ろ12グラム〟から〝前12グラム・後ろ4グラム〟に変更。
結果①
・ヘッドスピードが42m/sに上がり、左右ブレも減って、マイドライバーを超す249ヤードをマーク。
調整②
・さらにスリーブ調整(±1.5度スリーブを使用)を加えたDX-002を再び手渡して、打ってもらう。
結果②
・この日一番の254ヤードを記録!ヘッドスピードは43m/s、ボール初速は62m/sに向上しました。
関口さん自身「これヤバイです!」と驚きの様子。松本プロも「明らかにいい。バックスピン量2400回転はコースで安定する数値。ドローで安定しています」と太鼓判を押します。

最適なヘッドを選び、スペックを調整しながら「振りやすさ、飛距離、安定性、再現性を高めていく」フィッティング
調整の秘密/ライ角をフラット化
長谷川さんによると「計測データ上、関口さんはインパクト時にアップライトになりすぎていた為、±1.5°カスタムスリーブを使って、ライ角を2.5度フラット(ポジション5)に調整しました」と明かしてくれました。
その後、ロースピン系で浅重心のDX-004も試しましたが、「右にそのまま行く傾向」があり、関口さんには、DX-002の「浅重心&ライ角フラット」仕様が最適だと判断されました。
最終調整で自己ベスト更新!

DXドライバーとフィッティングによって、自己ベストだという260ヤード超えを記録した関口さん
最後に、DX-002のウェイトを「前11グラム、後ろ3グラム」へさらに微調整、ライ角は2.5度フラットのままテスト。
すると、これを打った関口さんは、今日イチの記録をさらに更新する260ヤードをマーク !
安定性の劇的向上
260ヤードのショット後は、ミスショットをしても「ちょっと右」という程度に収まり、悩みだった右へのOB球がすっかり消えました。
理想的な数値
バックスピンは平均2300回転、平均ボール初速は61m/s、最長飛距離が264ヤード、最低が239ヤード、平均飛距離248ヤードと、飛距離の伸び以上に安定感が向上しました。
関口さんは、「ミスった感触でも、飛んでいるのが実感できました。振りやすくて、数値が上がっていくと楽しくなって、集中力が高まっていくのを感じました」と、大満足の結果に。

「クラブがフィットし出したら、ショットに対する不安がなくなり、集中力も増していきました」(関口さん/中央)
重心特性が違う4ヘッドからのチョイスと、スリーブ調整によるライ角の微調整。これを専門家のフィッティングによって行うことで、10ヤード以上の飛距離アップと弾道の安定性が実現する。フォーティーンDXドライバーの底力を目の当たりにするイベントとなりました。
【関口さんの最終確定スペック】
ヘッド/ DX-002(10.5度)・ライ角/2.5度フラット(標準58度 → 55.5度)・ウェイト/前11グラム 後ろ3グラム・シャフト/FT-5dM(※50g台)

関口さんの次期エースか⁉ DX-002ドライバー(写真/三木崇徳)

