「パットが好調」の大塚大樹が単独首位スタート

大塚大樹が初日6バーディノーボギーの「66」で単独首位発進(提供/JGTO)
初日をリードしたのは大塚大樹だ。前半アウトを「33」で折り返すと、後半も勢いを緩めず「33」でまとめ、ノーボギーでトータル6アンダー。
「今日はティーショットが安定していて、フェアウェイから打てたのが大きかった」と振り返る大塚。特にグリーン上でのパフォーマンスが冴え渡り、「パッティングのタッチが合っていて、際どいパーパットも入ってくれた」と好調の要因を語った。9番(パー5)では5メートルのイーグルパットを惜しくも外したが、楽々バーディ。残り3日間へ向け、「この位置をキープしてトップ通過を目指したい」と力強く語った。
シード組の意地、篠優希が2位の好発進

VISA太平洋、ダンロップフェニックス、カシオワールドで調子が上がってきたと話す篠優希(提供/JGTO)
今季、賞金シードを喪失し、QT参戦となった篠優希が意地を見せた。インスタートの篠は、出だしの10番でバーディを奪い、幸先よくスタートすると15番でもバーディ。16番はボギーと一歩後退したが、17番ですかさずバウンスバック。アウトに入ると猛チャージ。2番、3番、6番でバーディ、7番でボギーを叩くも、ここでもバウンスバックをみせ、トータル5アンダー「67」で2位タイにつけた。「この1年苦しかったが、ここで結果を出してトップ5に入れば、(出場資格が厳しい)中日クラウンズも出れそうなんで、そこを目指したいですね」と、並々ならぬ決意を滲ませた。
今大会には篠を含め、今季シード選手として戦いながら圏外へと弾き出された実力者たちが参戦している。杉原大河(1アンダー・20位タイ)、杉山知靖(1オーバー・52位タイ)、T・ペク(1オーバー・52位タイ)、宇喜多飛翔(6オーバー・89位タイ)、上井邦浩(左手首痛で棄権)――。そして、ツアー6勝の近藤智弘(1オーバー・52位タイ)も参戦している。
ツアーを沸かせた彼らにとっての正念場。プライドと生活を懸けた、彼らのサバイバルからも目が離せない。
大型ルーキー中野麟太朗は静かに闘志を燃やす

初日は15位タイとまずまずのスタートを切った中野麟太朗(提供/JGTO)
23年の日本アマ王者で、11月にプロ転向したばかりの中野麟太朗は、プロとしての“洗礼”を受けつつも、底力を見せた。
インスタートの中野は、前半で14番、15番と連続バーディを奪い順調に見えたが、後半のアウトに入ると1番、2番で連続ボギーを叩いてしまう。しかし、そこから崩れないのが“怪物”の所以。しっかり修正し、4番、8番の2つのパー3でバーディを奪取。トータル2アンダー「70」でホールアウトした。
「スコアだと結構いいですけどももったいなかったなって。でも、全体のスコアを見ると難しかったのかなって思うので、自分にあまり厳しくせず、いいほうに捉えて、明日以降、このコースを攻略できるように頑張りたいです。まずは上位を目指して、一つでも順位を上げていきたい」と、静かに闘志を燃やしている。
サバイバルレースはあと3日。来季の職場を確保するのは誰だ。
【初日の主な順位】
1位:大塚大樹(-6)
2位T:篠優希、竹山昂成、岩井亮磨、チョウ・ラクヒョン(-5)
15位T:中野麟太朗(-2)
20位T:杉原大河、竹原佳吾、小鯛竜也、時松源蔵(-1)
35位T:木下裕太、山田大晟、藤本佳則(E)
52位T:古瀬幸一朗、T・ペク、片岡大育、近藤智弘、杉山知靖、山下勝将(+1)
64位T:安保卓哉(+2)
76位T:外岩戸晟士(+3)
84位T:小林大河(+5)
89位T:宇喜多飛翔(+6)
棄権:上井邦浩(左手首痛)、海老根文博(右肘痛)





