
クリス・ゴッタラップはオクラホマ大出身の26歳。PGAツアー2勝
まずは飛躍組。
今年フェデックスカップポイントがもっとも上昇したのはクリス・ゴッタラップだ。24年のルーキーイヤーは119位だったが、25年はジェネシススコットランドオープンでローリー・マキロイを圧倒し優勝。続く全英オープンでも単独3位とブレークして10位。前年から109ランクアップし“飛躍頭"になった。
ベテランのバド・コーリーも前年の152位から105ランク上げて47位。SNSが話題のマイケル・キムも104位から31位と大ジャンプ。リッキー・ファウラーは101位から32位に浮上し、かつての輝きを取り戻しつつある。
脳腫瘍の手術を受けてここ数年苦しい戦いが続いていた全米オープン覇者ゲーリー・ウッドランドは140位から90位と昨年比50ランクアップでシードに返り咲いた。また、昨年まで目立った成績を残せなかったベン・グリフィンは今季3勝で57位から10位へ。トミー・フリートウッドも20位→1位に浮上した飛躍組だ。
一方、ランクを大きく落とした有名選手も多い。
アダム・スコットは4位から112位と108ランクダウン。昨年アマチュアV、プロでも1勝を挙げたニック・ダンラップも49位から134位へ。昨年の優勝で来季のシードは保持しているが21歳の彼にとって25年は試練の年だった。ウィンダム・クラークが昨年の8位から65位に後退。
トニー・フィナウは23位→83位、マックス・ホーマも46位から105位でシード落ち。ケガに苦しんだウィル・ザラトリスが38位→153位、サヒス・ティーガラも3位→146位と予想外の成績だった。
しかしその2人以上に順位を落としたのがフランスのマシュー・パボン。昨年のファーマーズインシュランスオープンで優勝し、ルーキーながらランク17位と活躍したが今季はトップ10なし、予選落ち10回で154ランクダウンの171位。ベテラン勢の巻き返しも来季は注目だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月23日号「バック9」より
