同週開催となったDPワールドツアーのクラウンオーストラリアオープンと、南アフリカで行われたネッドバンクゴルフチャレンジでそれぞれ北欧の選手が優勝した。なぜいま北欧勢が台頭しているのか?
画像: ラスムス・ニアガード・ピーターセンは1999年デンマーク生まれの26歳。今回の優勝でマスターズ出場権を獲得

ラスムス・ニアガード・ピーターセンは1999年デンマーク生まれの26歳。今回の優勝でマスターズ出場権を獲得

クラウンオーストラリアオープンでツアー初優勝を挙げたのは26歳のデンマーク人、ラスムス・ニアガード・ピーターセン。ネッドバンクではフィンランドのクリストファー・レイタンが勝利した。

20年以上前から女子ではアニカ・ソレンスタム、男子ではヘンリク・ステンソンらスウェーデン勢が世界を席巻し、現在もラドビッグ・アバーグがあとを継いでいるが、最近目立つのがデンマーク、フィンランド、ノルウェーの選手たちだ。デンマークはニコライ&ラスムスのホイガードツインズ、フィンランドはPGAツアーの最終戦、RSMクラシックで優勝したサーミ・バリメキ、ノルウェーの代表格はビクトール・ホブランだ。

なぜ1年の半分が雪や氷に閉ざされるスカンジナビアの選手たちが世界で活躍しているのか? 

国によって事情は違うが120以上のゴルフ場を有するフィンランドではゴルフが人気スポーツ。彼らはアウトドアを好み、コロナ禍で唯一閉鎖されなかった施設がゴルフ場だったことからさらに人気は高まったウィンタースポーツが中心だが、サッカーやモータースポーツで近年突出した選手を輩出する背景には国内にすべてのアスリートが集まれる大規模なトレーニングセンターの存在がある。

ゴルフでもインドアの練習施設が充実し、ホブランの活躍が若者を刺激、プロ志向が高まった。デンマークはテニスのキャロライン・ウォズニアッキ(マキロイの元婚約者)が世界ランク1位になったのをきっかけにスポーツ界が活況となり、ゴルフ界も盛り上がりを見せている。

アイスホッケーが盛んなフィンランドは、スティックをクラブに持ち替えゴルフに転向したバリメキのような選手が急増中。今後は北欧勢がゴルフ界の台風の目になる!?

※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月30日号「バック9」より

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