
ツアーの改革について語ったタイガー・ウッズ
PGAツアーの新CEOブライアン・ロラップ氏は自身が掲げる抜本的改革を実現するためタイガーをフューチャーコンペティションコミッティ(未来競技委員会/FCC)の委員長に任命した。
今回の会見では具体的な案は示されなかったが、報道によると試合数を20〜30試合に削減。ハワイシリーズとフォールシリーズはなし。テレビ放映の関係で開幕はフットボールシーズンが終わる2月。これらの案を「27年に導入できるよう最善を尽くしています」とタイガー。
「PGAツアーは私が子供の頃から夢を追う機会を与えてくれました。16歳の時に初めてツアーでプレーしました。もう33年も前のことですが、以来ずっとツアーに関わってきました。カリフォルニア州サイプレス出身で、パー3のコースで育った少年が世界のトッププレーヤーと対戦し世界ランク1位になるチャンスを得たのです」とツアーとの関わりを語ったタイガー。
「そして今、次の世代にこれまでとは違う形で影響を与えることができるチャンスを得たと考えています」
FCCの委員長として「白紙から改革に取り組んだ」という彼は「我々が作れる最高の製品(ツアー)とは何か? それがどのようなものになるかを思い描きアイデアを出し合い、さまざまな関係者にインタビューして彼らの要望に耳を傾け、選手たちが何を望んでいるかをリサーチし話し合いを重ねてきました」。
「もちろん(計画の途中で)卵が割れたり潰れたりすることもあるでしょう。しかし最終的には関係者全員、特にファンにとってはるかに優れた製品が完成すると信じています」
ロラップCEOが目指すのは凝縮されたスケジュールで最高のコースを舞台に最高の選手が競うツアー。しかし削減される試合のスポンサーをどう説得するかなど問題は山積み。だからこそタイガーの力が必要だともいえる。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月30日号「バック9」より
