プロ入り23年目を迎えた上原彩子。40代を迎えたが、まだまだゴルフという“冒険”の真っ只中にいて、今季は欧州女子ツアーに挑戦中。上原の好きな沖縄の言葉に「ゆいまーる(助け合い)」があり、上原彩子は人と人を結んできた。そして、上原から世界は広がっていく――。沖縄発、世界。“彩子の冒険”の日々を紹介していく。今週は今年を振り返って……のお話です。

こんにちは、上原彩子です。私は現在、オフシーズンを過ごしています。東京でご挨拶やお仕事をして沖縄に戻ってきました。これからもう一度東京に行って、WОWОWさんの「LPGAツアーを振り返る」感じの特別番組の収録をします。(東尾)理子さんや(宮里)藍ちゃん、(宮里)美香ちゃん、(畑岡)奈紗ちゃんも来るみたいで楽しみです。

実は契約のピンゴルフのフィッティングもする予定だったんですけど、帰国後に腰を痛めてしまって。スウィングを見てもらったこともある飯島茜ちゃんにも付き合ってもらい、レップの方2人に来てもらう予定を年明けに延期しました。私はあまりクラブに詳しくないんですけど、ウェッジを3本体制にしようかなと考えているんです。今、ウェッジとPWまでのロフトにギャップがあるのが一番の理由ですけど、やっぱりヨーロッパで戦うには必要かなと。茜ちゃんは今でも試合に出られるくらいの“ゴルフ度”なんですよ。

それに私はフィーリング派ですけど、茜ちゃんは昔からメカニック派だから、バウンスなど細かい部分もアドバイスをもらって改善できるようにしたいと考えています。彼女は今もレッスンをやっているそうですが、教えることに関しても本当に熱心で、助かります。

画像: 久しぶりに日本食を堪能する彩子。「お寿司もうなぎも何でも好きです。食べ過ぎて太らないようにしないといけませんね」

久しぶりに日本食を堪能する彩子。「お寿司もうなぎも何でも好きです。食べ過ぎて太らないようにしないといけませんね」

欧州生活はほぼ自炊

さて、現在発売中の週刊ゴルフダイジェスト(12月30日号)に私のインタビューが掲載されていて今年を振り返っていますが、追加で欧州での生活のことを少しお話しします。

食事は、お金はもちろん健康のことも考えてほぼ自炊生活でした。ヨーロッパにもスーパーはたくさんあって、美味しい食材も多いですから不自由はしません。調味料は、アメリカツアー時代はみりんや醤油を日本からわざわざ持って行っていましたけど、“水物”は飛行機に乗せると気圧の関係で危ない部分もあります。だから最近は出汁と塩コショウだけしか持っていきません。本当は醤油だけは持って行きたいんですけど……お醤油があるとご飯がガラッと変わりますから。ヨーロッパのスーパーにはやはりなかなか売っていませんし。来年は検討します(笑)。

観光は、“ちょいちょい”ですけど行きました。でも、そこまで時間をさけなかったですね。風邪をひいたり、お腹を壊したりして、観光の時間が削られたこともあります。インドではアーユルヴェーダをしたいと思っていたんですけど、スパイスの摂りすぎで体調を崩してしまい行けずじまい。でも、現地の日本人駐在員とそのご家族の方々と民族衣装を着たりできていて楽しかった。こんなふうに、いろいろな出会いがあることが本当に楽しいんです。特にアジアの試合では日本の方の応援は多いです。

画像: 東京でいとこの素敵な作品を見学。「アーティストなんです。これは東京駅の八重洲北口の床。大丸東京の10階のエレベーターホールにも展示されています」

東京でいとこの素敵な作品を見学。「アーティストなんです。これは東京駅の八重洲北口の床。大丸東京の10階のエレベーターホールにも展示されています」

さて、クリスマスくらいから来シーズンに向けてのトレーニングを開始します。実は私、運動神経は全然ないんです。姉はトライアスロンのロングをやっていて、3キロ泳いで180キロ自転車に乗って、その後フルマラソンするなんて、絶対にムリですし信じられません(笑)。

昔、お正月番組の「走って打つ企画」に参加したときも、まったく走れなかった。今、参加している若い選手を見ていると、本当の陸上選手みたいですごいアスリートって感じで驚きます。ダンスもダメです。好きだからジムではセッションのようなものに参加してみたりもするんですけど、リズム感もイマイチで。あ、歌は得意ですよ(笑)。

でもとにかく私って、体が“鈍感”。これは痛みに対してもで、昔は合宿でいろいろなスポーツを取り入れてバスケットもしてたんですけど、指が痛いなと感じたので筋肉痛だと思って選手にみせたら突き指だったり。鈍感だから自分の限界がわからなくて何でもやりすぎてしまう。寿乃さんから、ケガにつながるので他のスポーツはストップするように言われています。ありがたいことにいろいろと誘われるんですけど……、たとえば地域の運動会に参加しても何だか負けたくないんですよ。

画像: 体育座りには運動神経は出ない!? トレーナーの寿乃さんは、「集中力があるから弓道やアーチェリーは得意かも。持久走も。動く系は苦手だと思います」

体育座りには運動神経は出ない!? トレーナーの寿乃さんは、「集中力があるから弓道やアーチェリーは得意かも。持久走も。動く系は苦手だと思います」

昔は一応サッカーもしていたので、甥っ子とリフティング競争で本気になって、気づいたら青アザができていたこともありました。こんな私も、もうすぐ42歳の誕生日を迎えます(笑)。

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