時松源藏が地元福岡の筑紫ヶ丘GCで行う年末恒例の謝恩コンペを開催した。イベントの中で語られた2025シーズンを振り返っての感想、そしてACNツアーを主戦場とする2026シーズンへ向けての意気込みをレポート。

我らが“ゲンちゃん”が、年末恒例の「時松源藏謝恩ゴルフコンペ」で、来シーズンでの復活を誓った。

会場は幼少期から通い続け、現在も一人で練習を重ねる福岡県の筑紫ヶ丘ゴルフクラブ。大勢の方々の「ゲンちゃん、がんばってね」の声に、「こんなに応援してもらっているのに申し訳ない、悔しい、情けない、いろんな想いがあります。結果で見せたかったけど……」とゲンちゃん。

画像: イベント当日、ゲスト1人1人に対して頭を下げながら出迎える時松。「いつも応援してくれて本当にありがたいです。自分を見つめ直して、またがんばります!」

イベント当日、ゲスト1人1人に対して頭を下げながら出迎える時松。「いつも応援してくれて本当にありがたいです。自分を見つめ直して、またがんばります!」

今年は昨年に続き、シード権を落とした。昨年のQTファイナルでは14位に入り、多くのレギュラーツアーにも参戦できたが、シード獲得のリベンジならず。現在の心境を聞くと、「疲れましたね……」とポツリ。最終戦、シード権がかかったカシオワールドオープンでは、予選通過を目前にして、最終18番のパー5で3パットのボギーとし万事休す。

「カシオで疲れました。1打落ちの予選落ち。マウンドごえの難しいパットだったんですけど、パー5でボギーを打ってしまって。その前の何ホールかで粘ってパーで切り抜けていたので大丈夫だと思ったんですけど。カシオが終わってガガッと気持ちが落ちて、QTのサードでは何とか粘ってがんばってファイナルに行けたんですけど……」

画像: 激励会で挨拶する時松。「勝たないかん! これをせないかん! という気持ちが、カシオの3パット、QT最終日に出てしまったのかもしれない。子どもの頃の気持ちを思い出して頑張ってほしい」と父・慊藏さん

激励会で挨拶する時松。「勝たないかん! これをせないかん! という気持ちが、カシオの3パット、QT最終日に出てしまったのかもしれない。子どもの頃の気持ちを思い出して頑張ってほしい」と父・慊藏さん

QTファイナルでは3日目まで上位をうかがえる位置にいた。しかし最終日に力尽きて結果は43位。「最終日は風が強くて……最初にガガガと落とした(3ホールで3オーバー)ので、巻き返すことが難しくなった。一生懸命やってますけど、もうダメかなと思っていたところもあったのかなと」と弱気なゲンちゃんが顔を出す。

「今年はサードにすごく気持ちを入れていました。ここで落ちるとツアーメンバーでもなくなることがあるし、入れ過ぎていたのかもしれない。ファイナルは疲れていたかもしれないけどわからないです。昨年は上手く逃げ切れたので来年に向けてのモチベーションはあったけど、今年は自分で滑り落ちたので。でも、あちらの舞台に戻らなければいけないので、そこに向けて何をすべきか、このオフにゆっくり考えます」

来年はACNツアーが主戦場になる。

「今年も何試合か出ましたけど、けっこうスターが転がっていますよね。レギュラーツアーよりも、球だけを見れば、バチバチに打ってくる選手が多い。あとはゲームの作り方やマネジメントを磨けば上に行く選手はたくさんいます。すごい子がいっぱいいるなあと思います」

週刊ゴルフダイジェストの人気連載『わかったなんて言えません』でホスト役として数々の若手プロをゲストに招いて話を引き出すゲンちゃんらしい発言だ。それとともに、最後は元選手会長らしい言葉も出た。

画像: 自宅に帰ったときはいつも迎えてくれる愛犬の「時松もも」ちゃん。癒しとパワーをもらって、ゲンちゃんは今、自分に必要なことをゆっくり考えている

自宅に帰ったときはいつも迎えてくれる愛犬の「時松もも」ちゃん。癒しとパワーをもらって、ゲンちゃんは今、自分に必要なことをゆっくり考えている

「男子ツアーは人気がないと言われているけど、徐々に人気も出てきている。三井住友VISA太平洋マスターズでは今年の国内男女ツアーのなかで1番ギャラリーが入ったと聞いていますし(大会史上も最多。4日間で3万3164人)。僕自身も自分を見つめ直して、来年がんばっていこうと思っていますので、また応援お願いします。精進して参ります」

2026年、自分のことを一番に見つめてがんばるつもりのゲンちゃんである。

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