
LIVゴルフプロモーションズの初日を通過した池村寛世(Photo by Mike Stobe/LIV Golf)
「毎日が単日決戦」スコアリセットの非情とチャンス
この「LIVゴルフプロモーションズ」が通常のトーナメントと決定的に異なるのは、そのフォーマットで初日、2日目とラウンド終了ごとにスコアが「リセット」される。つまり、初日をトップ通過しようが、ギリギリで通過しようが、2日目の朝には全員が「イーブン」の横一線に戻される。
池村寛世は初日、カットラインぎりぎりの19位タイで滑り込んだ。首位のリーとは5打差だったが、このルールのおかげで、2日目は首位通過者と全く同じ条件(イーブンパー)でスタートできる。まさに「生き残り(サバイバル)」さえすればチャンスが継続するシステムだ。
池村は自身のSNS(Instagram)ストーリーズに、妻でありキャディを務める琴音さんとの2ショット写真を投稿。「20位タイまでDAY2進出!! 無事ギリギリ通過!! 明日も頑張ろ!!」と、二人三脚で挑む安堵と闘志を滲ませた。
そして2日目からは、初日を免除された小西たかのりが合流。注目のスタート時間は、小西が1番ホールから、池村が10番ホールから、ともに10時01分(現地時間)にティーオフを迎える。2日目も上位20位タイまでに入った選手が、3日目、最終日へと駒を進めることができる(3日目にカットはなし)。
「昨日の6アンダーは関係ない」上位勢が語る独特のプレッシャー
初日を圧倒的なスコアで通過した海外勢も、この特殊なフォーマットには気を引き締めている。
初日「64」を叩き出し、6アンダーで単独首位通過を果たしたのは、アジアンツアーでお馴染みのリチャード・T・リー(カナダ)。 「最初のラウンドで1位になるのは最高の気分だ」と語りつつも、彼は冷静だ。
「明日になればスコアはリセットされる。また明日、良いスコアを出さなければならない」
LIVでのカナダチーム結成を夢見るベテランは、今日の貯金が明日には消滅することを誰よりも理解している。

パブロ・エレノ (Photo by Mike Stobe/LIV Golf)
また、4アンダーの2位タイで通過した22歳の若武者、パブロ・エレノ(スペイン)のコメントがこの競技の本質を突いている。
「毎日がリセットで、毎日が新しい日。ゼロからのスタートだ。昨日6アンダーを出そうが、カットラインぎりぎりの1アンダーだろうが関係ない。次の日も全力でプレーして、ただ前に進むだけさ」
「彼女がキャディだからハッピー」独特なリラックス法も
極度の緊張感のなか、独自のスタイルで好発進を決めた選手もいる。2位タイ通過のスティパット・プラティプティエンチャイ(タイ)だ。
「LIVのスポットのことは考えず、ただ楽しんでプレーしたよ。ガールフレンドがバッグを担いでくれているから、一緒に歩けて本当にハッピーなんだ」
なんとガールフレンドをキャディに起用し、愛の力(?)で難関を突破。2日目もこのリラックスムードで突破を狙う。

LIVゴルフ経験者のサドム・ケーオカンジャナも2日目に駒を進めた. (Photo by Mike Stobe/LIV Golf)
同じくタイのサドム・ケーオカンジャナ(2位タイ)は、2022年にLIVゴルフに出場した経験を持つ。「LIVに戻りたい。世界最高の選手たちと戦える素晴らしい経験だったから」と、返り咲きへの執念を燃やす。
勝負の2日目。すべてがチャラになった状態で、池村寛世と小西たかのりはトップ20に残れるか。1日1日が決勝戦、究極のサバイバルは明日、さらに激しさを増すことになる。




