フェース面のラウンドに特徴があるというテーラーメイドの新作モデル「Qi4D」。”バルジ”と”ロール”による球筋への影響について、ギアオタクでフィッターの小倉勇人に聞いてみた。
画像: テーラーメイド「Qi4D」はフェースの縦側の丸み”ロール”に工夫を施してきた

テーラーメイド「Qi4D」はフェースの縦側の丸み”ロール”に工夫を施してきた

従来からある技術がブラッシュアップ!

クラブフィッター小倉です。1月9日にテーラーメイドの新作モデル「Qi4D」シリーズが発表されました。ヘッドだけでなくアジャスト能力やフィッティングのシステムなどが大幅にアップデートされ、進化の大きさを肌で感じることができました。

今回の「Qi4D」の進化にフェースの”ロール見直し”があります。ロールとはフェースの縦側の丸みの事です。インパクトでフェース面上の重心点から打点がズレると、ヘッドが縦に回転しようとする力が働きます。重心点から上側で打点を迎えると、真芯で打った時よりもフェースが上を向く方向に力がかかり、打ち出し角が高くなりやすく、スピン量も減りやすくなります。

反対に重心点から下側で打点を迎えるとフェースが下を向く方向に力がかかり、打ち出し角が低くなりやすく、スピン量が増えやすくなります。「Qi4D」はこのばらつきをあらかじめ角度を調整した丸みをつけることで、できるだけスピン量や打ち出し角を均等化し、より安定した飛距離を出せるように進化しました。

ちなみにこの原理を横方向のフェースの丸み、いわゆるバルジで行っているのが、同社の伝統のテクノロジーである“ツイストフェース”です。つまり「Qi4D」のドライバーは、フェースの縦横両方に計算された丸みをつけることで、打点がズレても曲がりにくく、飛距離差の出にくいドライバーに仕上げています。

このフェースにつけられた丸み、「バルジ」と「ロール」は、昔からある技術です。古くは木材を使ったパーシモンのドライバーもフェースは丸みを帯びていましたし、他社のモデルもほとんどが大なり小なりのバルジやロールはついています。

重要な点は、ヘッド自体の性能を最大限生かす、丸み具合です。それぞれのヘッドの重心位置やロフト角によってどのくらい丸みをつけるかによって結果はかなり変わってきます。そういう意味では、ノウハウが非常に重要な部分だと言えるでしょう。

テーラーメイドは、長年搭載されている横方向の丸み“ツイストフェース”によって培った経験値を持っています。「Qi4D」はそのノウハウが生きた完成度の高いフェースに仕上がっていると感じました。

 大きく注目はされないけれど、昔から続くテクノロジーはまだまだたくさんあります。現代の技術や発想の転換によって突然フィーチャーされる可能性があるので、改めて昔のドライバーを引っ張り出して打ってみようなんて思ってしまいました。

今年はまだまだたくさんのニューモデルの発表が控えています。次はどんな技術が注目されるでしょうか。昔からある技術? それとも全く新しい技術? ゴルフクラブはまだまだ進化の余地がありそうなので、非常に楽しみです。

This article is a sponsored article by
''.