テーラーメイド「Qi4D」は、フェースのロールを研究したことで、上下左右の打点ブレに対してスピン量が適正範囲内に保たれるテクノロジーを前面に押し出している。対してキャロウェイ「QUANTUM MAX」は、メーカー資料で「SPEED IS EVERYTHING=スピードがすべて」と謳うように、チタンを極限まで薄肉化して反発性能を向上。飛距離に直結する「ボール初速」に徹底注力して作られている。飛距離や寛容性など、癸生川プロにメインモデル2種を試打してもらった。

左がテーラーメイド「Qi4D」/右がキャロウェイ「QUANTUM」※新作公開順
小島: 見た目はどうですか?
癸生川: どちらもすごく良い顔をしているね。両モデルとも逃げ顔なんだけど、比べてみると「Qi4D」のほうがヘッドのトウ側が若干出ているように見えて、気持ちスクエアに近い。「QUANTUM MAX」はトウ側を若干絞ってあるように見えて、さらに逃げ顔に感じるね。
小島: 比べてみるとテーラーメイドとキャロウェイの違いがはっきり分かりますね。人によって顔の印象はかわりますが、僕はキャロウェイのほうがスクエアな顔つきに見えますね。ツイストフェースだからか、同じ10.5度でもテーラーメイドのほうがロフトが見えるような気もします。
癸生川: ほんとだね。キャロウェイはトップラインが直線的に見えるから、ターゲットに対してスクエアに構えやすい。テーラーは少しロフトが見えていて、球が上がってくれそうな安心感があるね。
小島: 今回はテーラーメイド「Qi4D」とキャロウェイ「QUANTUM MAX」の10.5度の打ち比べをしていきます。
癸生川: スピン量が安定するテーラーと、反発性能が増して初速が速くなったキャロウェイ。飛距離やターゲット層の違いがどう出るか楽しみだね。
試打で使うボールはいつも通りタイトリスト「PRO V1」。では試打開始!
テーラーメイド「Qi4D」を42m/s前後でセンターで試打! ※ヘッドスピードはトラックマン換算

GCクワッドで計測した際のデータ(センターヒット時)
【GCクワッドのデータ】
クラブスピード●44m/s
ボール初速●63m/s
打ち出し角●12.3度
スピン量●2474rpm
落下角度●35.9度
キャリー●233Y
飛距離●253Y
Hインパクト●6ミリ・ヒール
Vインパクト●1ミリ低
小島: 良い弾道ですね。何度打ってもスピン量が2500rpm前後で安定するのはさすがです。
癸生川: 打感は一度フェースにくっついてから押し出す感じ。本当にスピンが安定しているね。
小島: シャフトの走りとヘッドのロール設計のおかげで、打ち出し角がしっかり取れてコントロールの効いた球が打てています。
続いてキャロウェイ「QUANTUM MAX」をセンターヒットで試打。
キャロウェイ「QUANTUM MAX」を42m/s前後でセンターで試打! ※ヘッドスピードはトラックマン換算
GCクワッドで計測した際のデータ(トウヒット時)
【GCクワッドのデータ】
クラブスピード●44m/s
ボール初速●65m/s
打ち出し角●10.0度
スピン量●2217rpm
落下角度●29.8度
キャリー●234Y
飛距離●259Y
Hインパクト●5ミリ・ヒール
Vインパクト●7ミリ低
癸生川: こっちはやっぱり、初速が速いね。そして少しつかまり感がある。
小島: フェースが若干立って入ってくるぶん、打ち出し角やスピン量が抑えられ、飛距離が伸びています。
癸生川: スライスで飛距離を落としている層には、この「つかまり」と「低スピン」は大きな武器になりそうだね。
小島: やや大きく見えるヘッド形状だけど、意外と操作しやすいクラブなのかもしれませんね。
癸生川: MAXって聞くとどこかやさしいイメージがあるけれど、メインモデルなだけにどの層でも対応できる柔軟性があるように感じるな。
総評

試打を担当した癸生川喜弘プロ(左)と分析を担当した小島慶太プロ(右)
小島: キャロウェイはライ角がアップライトに入りやすく、2本を比べると明らかにつかまりやすい。高さはテーラーメイドのほうが出ていますね。
癸生川: バランスのテーラー、飛距離のキャロウェイだ。キャロウェイは低スピンなので、ロフト選びやシャフトで打ち出し角を確保してあげれば、さらに最大飛距離が伸びると思う。
小島: 左に巻きづらい「Qi4D」、スライサーに最適な「QUANTUM MAX」という印象でした。

データ分析担当:小島慶太
インドアゴルフスタジオ「ゴルフアップ」を主宰するトラックマンマスター。トーナメントプロ、ティーチングプロの資格を持つ。5店舗すべてレッスン受け放題、通い放題で各種スペックが揃った無料レンタルクラブも完備。稲毛海岸店ではGCクワッドが導入されている個室プレミアムルームも完備されている。

試打担当:癸生川喜弘
大学卒業後にオーストラリアに単身ゴルフ修行、2006年に日本プロゴルフ協会のプロテストに合格。現在はシニアツアーに挑戦する傍ら、アマチュアへのレッスンやダブルイーグル恵比寿店(毎週月曜日・火曜日)、ヴィクトリアゴルフ六本木ヒルズ店に勤務している。
THANKS/ゴルフアップ 稲毛海岸マリンピア専門館店



