
首位と4打差の17位タイの日本勢トップで初日を終えた金谷拓実
「5メートルの下りをねじ込んだ」金谷拓実、圧巻のイーグル
インスタートの金谷は、前半を1バーディ・ノーボギーで折り返す静かな立ち上がりだった。後半に入り、2番と5番でバーディを奪うと、ハイライトは最終ホールの9番パー5で待っていた。
ティーショットをフェアウェイに置くと、残り約200ヤードの距離から6番アイアンを一閃。ピン奥5メートルにつけるスーパーショットを見せた。
「下りのパットをしっかり沈めることができて、いいフィニッシュができた」
U-NEXTのインタビューで本人がそう振り返る通り、このイーグルパットを沈めて一気にスコアを伸ばし、気持ちよく初日を締めくくった。
昨季「フェアウェイキープ率1位」の男が、飛距離でも魅せた
この日の金谷の好発進を紐解くと、彼の「進化」と「強み」が見事に融合していたことがわかる。

高いフェアウェイキープ率はそのままに飛距離でも魅せた
まず、彼の代名詞であるティーショットの精度。金谷の2025年シーズンのドライビングアキュラシー(フェアウェイキープ率)は「74.07%」で堂々のツアー1位。この日も「85.71%(12/14)」と、その世界一の精度を遺憾なく発揮し、全体4位タイの安定感を見せた。
しかし、驚くべきは「飛距離」だ。 昨季の平均飛距離は「292.1ヤード(166位)」と決して飛ばし屋ではない金谷だが、この日のドライビングディスタンスは「308.5ヤード」を記録。昨季の平均を15ヤード以上も上回り、全体40位につけた。
得意の正確性に飛距離という武器が加わったことで、コース攻略の優位性が格段に増している。
そして、ビッグスコアを支えた最大の要因はグリーン上にあった。 昨季の「SG: Putting(パッティングのスコア貢献度)」は「+0.333(29位)」と元々得意分野ではあるが、この日は「+3.775」で全体3位という驚異的な数字を叩き出した。
「世界一曲がらない男」が飛び、そして入る。昨季のスタッツと比較しても、この初日の金谷がいかに充実したプレー内容だったかが浮かび上がってくる。
ラウンド後、金谷は「午前はそこまで風が吹いていなかったので、その中でいいショットも多かった」と冷静に分析。「日本勢が多くいる大会。みんな一生懸命頑張っているし、切磋琢磨しながらいい雰囲気で臨めた」と、同胞の存在も刺激になっているようだ。
首位は8アンダーのケビン・ロイとニック・テーラー。「62」の爆発力
リーダーボードの最上段に名を刻んだのは、8アンダー「62」を叩き出したケビン・ロイ(米国)と、ディフェンディングチャンピオンのニック・テーラー(カナダ)の2名だ。
ケビン・ロイは「スタートの1番、2番で痺れるパーパットを沈めて落ち着いた」と振り返り、そこからエンジン全開。前半を「30」で折り返すロケットスタートを見せた。一方、昨年この大会を制したニック・テーラーも負けていない。得意とするコースで水を得た魚のようにスコアを伸ばし、連覇に向けてこれ以上ないスタートを切った。
3位タイの7アンダーに4人、7位タイの6アンダーに3人、10位タイの5アンダーに7人と、伸ばし合いの様相を呈している今年のソニーオープン。
「明日も目の前の一打に集中して、自分らしいプレーをしていきたい」と語った金谷拓実。昨季のデータを凌駕するパフォーマンスを見せた初日の勢いをそのままに、2日目はさらなる上位進出を狙う。
撮影/岩本芳弘
【動画】金谷拓実のラウンド後インタビュー【U-NEXTゴルフ公式X】
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