現代の多くのドライバーに搭載されている弾道調整機能。どうやって効果的に調整すればいいのか、ギアオタクでフィッターの小倉勇人と改めて考えてみた。
画像: カチャカチャやウェイト調整、どうするのが最善?(写真はイメージ)

カチャカチャやウェイト調整、どうするのが最善?(写真はイメージ)

ひとつひとつ試していきたい

クラブフィッター小倉です。2026年も続々と新たなドライバーが発表されていますね。そんな中、ほとんどのモデルがいわゆる弾道調整機能を搭載しています。

弾道調整機能は主に2タイプあります。もはやついているのが当たり前になったシャフトの装着向きを変えることで調整を行う可変スリーブとウェイトをスライドさせて動かしたり、脱着式のウェイトを入れ替えたりすることで調整を行う可変ウェイトシステムです。

可変スリーブで調整できる項目は、ロフト角、ライ角、そしてフェース角です。シャフト軸線に対して、ヘッドを傾けて固定できるようにして、変化を可能にしています。シンプルなスリーブは、任意の方向にヘッドを傾けるだけの機能でため、これらの項目が連動して変化します。1つの項目だけを変化させることができませんが、構造的にシンプルで軽く作れるというメリットがあります。

ヘッドのネック側、上部よりに重量物があるというのは、余剰重量が1gでも欲しい現代のヘッドにとって結構な制約です。ヘッド本来の性能を第一に考え、その性能を阻害しないようにできるだけ軽量に調整機能を搭載しています。テーラーメイドやブリヂストン、ダンロップなどがこのタイプですね。

より緻密な調整を可能にするスリーブもあります。歯車のようなパーツを持ち、スリーブに関節のような効果を持たせることで、ロフト角のみ、ライ角のみと独立してひとつの項目を調整できます。厳密には微妙に他の項目も変化しますが、シンプルなスリーブと比較すると、より狙った性能への調整ができます。そのぶん構造が複雑化するため、どうしてもシンプルなスリーブと比較すると重くなります。キャロウェイ、タイトリスト、コブラなどがこのタイプですね。

一長一短なので、どちらが優れているかというよりはメーカーの考え方によって選択されているといったところだと思います。またスリーブを変えてしまうと、前作使用していたシャフトが使えなくなってしまい、他のメーカーを検討するきっかけを与えてしまうといった側面もあるため、むやみやたらに互換性をなくすほど変えられないという事情も少なからずあるでしょう。

可変ウェイトは、搭載しているウェイトを動かすことによって重心位置を変化させ、スウィング中のヘッドの挙動やインパクト時のヘッドの挙動を変化させ、振り心地や弾道に影響を与えるシステムです。

簡単に説明すると重いウェイトを後方にセットすれば、ミスへの寛容性を高め、打ち出し角を高める効果があり、前方にセットすれば、操作性を高め、強い弾道が打ちやすくなります。重いウェイトをトウ寄りにセットすれば、つかまりを抑える効果があり、ヒール寄りにセットすればつかまりを良くする効果がありますね。こちらも搭載モデルが年々増えてきています。

ネックの弾道調整機能と両方搭載しているモデルは、調整ポジションの組み合わせが一気に増えるため、より緻密な調整ができます。効能や構造を理解しているゴルファーにとっては、非常に有意義な機能ですが、詳しくないゴルファーにとっては、どう調整してよいかわからず触らないか、なんとなく触ってみて、余計おかしくなってしまうなんてことになりかねません。

お勧めの調整の仕方は、1カ所だけ調整し、しばらく打ってみて、うまくいかなかったら一度元のポジションに戻す。そしてまた別のポジションを試す。うまく言ったらそのポジションを画像などに残して覚えておく。そしてまた調子が悪くなったら1カ所だけ調整し、だめだったらよかった時のポジションに戻すといった感じでひとつひとつ試すのが良いと思います。弾道調整機能は、上手く使えば間違いなく自分の弾道を良い方向に調整できる機能です。ぜひ上手に活用していただきたいですね。

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