
解説/北野正之
女子プロやアマチュアの指導経験が豊富。伸び悩むゴルファーへ「気づき」の指導を得意とし、スウィング理論、メンタル、マネジメントに精通。茨城・サザンヤードCCでレッスンを行う
流れが見えなければ
戦略は立てられない
ラウンドレッスンを得意とする北野正之プロは、コースマネジメントについてこう語る。
「ミスが出やすいアマチュアこそ、マネジメントの効果は大きいです。攻め方次第で5~10打はすぐに縮まるでしょう。ですが、多くのアマチュアはマネジメントを誤解しています」
何を誤解しているのか?
「マネジメントはコースによって変わると考えているからです。このホールは右サイドがベストポジションだとしても誰もがそこに打てるわけではありません。ドライバーの飛距離が280Yの人と200Yの人ではマネジメントは異なります。つまり攻め方は人によって変わるわけです。自分が持っている技術の中で何を選択するか? それがマネジメントの基本です」
コースではなく、人によってマネジメントは変わる。ということは、マネジメントにセオリーはないと言える。では、アマチュアは、どう考えるべきか?

「流れ」は意識しないと見えてこない。それを意識することが最初の一歩
「そこで意識してほしいのが『流れ』なんです。麻雀やポーカーをする人はわかると思いますが、勝負事には必ず流れがあります。今の流れは上向きなのか? 下向きなのか? そこを見極めながら勝負していくわけです。流れが悪いのにベットを増やせば大負けしますよ。これはゴルフも同じ。ミスが続いているときに無理をすれば、スコアを大きく崩すだけです。いいときは流れに乗り、悪いときはあらがわない。その意識が安定したスコアにつながります。上級者はミスしてもスコアをまとめられます。それはちゃんと流れを見極めているからです。ただ、この流れは意識しないと見えてきません。コース上でゴミを拾おうと思うとゴミが見つけられます。でもその意識がないとゴミは目に入ってきません。それと同じでマネジメントの第一歩は自分の流れを意識すること。そうすればコースではなく、自分に最適なマネジメントが見えてくるでしょう」
チャンスをつかむ最強マネジメントの極意
1、コースではなく自分を中心に考える
「カートナビなどにホールの攻略法がありますが、それはあくまでコースの攻め方です。マネジメントは人それぞれで変わります。いつでも自分を中心に考えましょう」(北野プロ・以下同)
2、調子や流れを意識すると勝負どころが見える
「自分の調子や流れは意識しないとわからないものです。今日はどっちに曲がるのか? パットのタッチは合っているのか? その流れや調子がわかると勝負どころも見えてきます」
3、流れがいいときは乗り悪いときはあらがわない
「流れがいいときは乗ればいいだけです。問題は悪いときです。無理にあらがっても結果はよくなりません。流れが悪くならないようなマネジメントを心がけます」
4、ミスは仕方がない。連続ミスをどう防ぐか
「ゴルフはミスのスポーツですからミスは仕方がない。大切なのは連続ミスを防ぐことです。林に入れて無理に出そうとしてもう一度ミス。これでは流れが悪化するだけです」
5、ミスは引きずらない。常に次打を考える
「ミスは誰にでも出ます。悔やんでも意味はありません。ミスはすぐに忘れて次の一打を考えましょう。ミスを引きずると誰もが挽回しようとします。これでは流れはよくなりません」
6、苦手なホールは頑張らず最悪を避ける
「誰にでも苦手なホールはあるはずです。その場合はハードルを下げます。ここはボギーやダボでOKと。そうすればラクになります。無理に頑張って大叩きすれば余計に落ち込むだけです」
PHOTO/Yasuo Masuda
THANKS/サザンヤードCC



