プロのツアーは、いまや男女ともパワーゴルフ全盛時代。では将来の日本のゴルフ界を背負っていくであろう次世代選手たちの飛距離はどれほどなのか。大学生はすでに大人顔負けとしても、高校生、中学生はどれぐらい飛ばすのか? 昨年末に開催された“ファルド・ジュニア・ツアー・ジャパン”の会場で参加選手の「ドライバー飛距離」と「パー3での使用番手」を調査した内容を、改めてまとめてみた。

調査は、茨城県の静ヒルズカントリークラブで行われた“ファルド・ジュニア・ツアー・ジャパン”。その名の通り、メジャー6勝のレジェンド、ニック・ファルド氏がジュニアに真剣勝負の機会を与え、次世代のチャンピオンを育てるためにスタートした大会だ。

日本では、2008年から予選がスタート、新型コロナウィルスによる非開催年がありつつも、2024年に再開、今大会が14回目の開催。

画像: 大会会場は中嶋常幸設計の静ヒルズカントリークラブ。これまでに日本女子プロ選手権や日本シニアプロ選手権などトーナメントを何度も開催している

大会会場は中嶋常幸設計の静ヒルズカントリークラブ。これまでに日本女子プロ選手権や日本シニアプロ選手権などトーナメントを何度も開催している

まずは大会概要と本成績から……。

【大会は男女とも2部門】
・21歳以下の部(大学2年~高校2年目安/2003年12月17日~2008年12月16日生まれ)
・16歳以下の部(高校1年~中学1年目安/2008年12月17日~2013年12月16日生まれ)

【ルールは54Hストロークプレー】
・36ホールを終えて、各部門20位タイまでが最終ラウンド進出。54ホール競技

【大会優勝者】
・21歳以下の部男子優勝(14アンダー:中山大生選手/千葉黎明高等学校3年生)
・16歳以下の部男子優勝(5アンダー:稲葉輝海選手/青梅市立霞台中学校1年生)
・21歳以下の部女子優勝(7アンダー:藤原奈々選手/滝川第二高等学校3年生)
・16歳以下の部女子優勝(1オーバー:土屋オードリー選手/ルネサンス高等学校1年生)

ここから本題。ドライバーの飛距離調査は、静ヒルズCC9番ホールで実測(1日目)。さらに、2日目終了後のアンケートで、パー3(4ホール×1日目・2日目/2日間)の使用番手を答えてもらった。

男子は21歳以下、16歳以下とも
260Y強が平均値

ドライバーショットを計測した静ヒルズCCの9番(パー5)は、コンペ等でドラコン推奨のホール。大会設定では、男子が467Y、女子が438Yと2オンの狙える距離だが、右サイドはOBが続き、正確性も重要になる。

まずは男子の部の計測結果。

男子21歳以下の部(調査/32名)
平均飛距離/1日目:261.7Y/2日目:261.3Y
最長飛距離/1日目:288.0Y/2日目:292.0Y
飛距離上位10名の平均/1日目:279.2Y/2日目:279.3Y

男子16歳以下の部(調査/40名)
平均飛距離/1日目:259.6Y/2日目:262.0Y
最長飛距離/1日目:299.0Y/2日目/312.0Y
飛距離上位10名の平均/1日目:280.9Y/2日目:285.8Y

2日間トータルの平均を出すと、21歳以下が261.5Y、16歳以下が260.8Yといずれも260Y超え。エリートジュニアの数値とはいえ、16歳以下の飛距離もすでに“成人”を迎えているのが実態だ。

さらに、両部門の飛距離上位10名の平均は、21歳以下が279.25Yで、16歳以下は283.35Yと年下の選手たちのほうが4.1Yも飛んでいた。ジュニアの飛距離は、後に飛距離アップするケースがあるにせよ、中学3年~高校1年の時期、ゴルフ人生最初のピークを迎えるようだ。280Y前後というのはJGTOツアーのドライビングディスタンス(2025年データ)で、78位に相当する。

女子は年代に応じた飛距離差
飛距離が伸びるのは17歳から⁉

女子21歳以下の部(調査/32名)
平均飛距離/1日目:220.8Y/2日目:227.3Y
最長飛距離/1日目:258.0Y/2日目:260.0Y
飛距離上位10名の平均/1日目:239.5Y/2日目:245.7Y

女子16歳以下の部(調査/40名)
平均飛距離/1日目:218.9Y/2日目:213.4Y
最長飛距離/1日目:250.0Y/2日目:245.0Y
飛距離上位10名の平均:1日目:241.7Y/2日目:234.2Y

女子の2日間平均は、21歳以下が224.05Yで、16歳以下が216.15Yで、その差は7.9Y。男子と違って、年代に応じた飛距離の結果だった。飛距離上位10名の平均でも、21歳以下が242.6Y、16歳以下が237.95Yと5Y弱の差がついた。この数値を見ると、女子は、17歳あたりから飛距離が伸び出しているようだ。

ちなみに21歳以下上位10名平均の242.6Yは、JLPGAツアーのドライビングディスタンス(2026年3月時点)の25位に相当。実際のツアーでも、20歳前後の若手プロが大活躍していることを考えれば、ある意味、当然の結果だ。

この年代の女子ツアープロとエリート女子アマの間に、飛距離の隔たりはほぼなくともスコアに差がつくのは、やはり圧倒的なショットの再現性、ショートゲームの精度、マネジメント力の違いなのだろう。


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