
昨年は「年間60冊の本を読む」という目標を立てた河本結。見事達成したのだそう!
表紙などの撮影にも全力で取り組む河本。髪型や服、ポーズも積極的に自分で考えてくれた。「未来をにらみながら笑顔、というテンションでいきます。今年、やるよ! 楽しいよ!という顔です(笑)」(河本)。高い自己プロデュース力は、一流のプロとしての証しである。
河本結は、なぜ本を読むのか?

「自己啓発本には、今の私に必要ない言葉もあるので取捨選択しています」(河本)
河本結はよく本を読む。昨年は年間60冊の本を読むという目標を立て、実際に達成した。読む本は、自己啓発本、実用書、小説など幅広い。
「この本はお風呂でも読んでいるのでヨレヨレ(笑)。読んでいて気になる言葉などが出てきたらページの端を折ってしまうんです」
河本結はなぜ本を読むのか?
「読書って瞑想でもあるんです。自分で考えるから。小説も、登場人物が自分の想像した音程でそのセリフを話したりする。それがすごく好きです。自分の世界で物語を作れるじゃないですか」
携帯などから便利な情報があふれる時代、本を読むことでイマジネーションが養われるのだという。
「試合でもイメージを大事にしているから。私のゴルフはスウィングの良し悪しだけではなく、イメージする力が劣ったらダメになる。その力をつけるために小説を読んでいます。それに、私の物事に対する感情と、他の人が思うことは絶対に違う。それをもっと理解できれば、インタビューで言語化することや見えないオーラ、そういうものに関わってくる気がして。そういった少しのことで、前夜祭やプロアマなどで1日ご一緒しただけでも、すごく応援してもらえる選手になれると思うんです」

今読んでいるのは『20代で得た知見』。「これはトレーナーさんにもらったもの。彼に本を送ったら、1冊返ってきました」(河本)
若い選手の台頭に気持ちが引き締まる
昨年は2勝を挙げ、賞金ランキング2位、ポイントランキング(メルセデス・ランキング)は3位と自己最高位で終えた河本。ただ、目標の年間女王には届かなかった。
「全力でやったから、後悔はない。でも、年間女王になれなかった悔しさはめっちゃあります」
1年を通して、調子がずっとよかったわけではない。
「体調を崩したことも多かったんです。それは反省点です。風邪もひいたし。熱中症にもなったし」
しかし、スタッツを見ると満遍なく上位にいる。
「平均パット数の1位は、3年間やり続けてきたことが実った感じです。それでも、目標とする数字には全部届かなかった。順位は、自分より上にいた選手がアメリカ挑戦などでいなくなったので、ランクが上がったとも言えます。自分は何も上手くなっていない。そう感じる部分があることが悔しい」
悔しさがある限り、人は成長し続ける。“黄金世代”の仲間たちには、米LPGAで活躍する選手も多い。若い選手たちも次々と台頭してくる。そんななかで、日本ツアーを引っ張っていきたいという思いはある。
「気持ちが引き締まりますね。私にできることは、アドバイスすることより、背中を見せること。実際、いろいろなことを聞いてくれる若い選手や『憧れています』と言ってくれる新人の子もいます。そういう選手であり続けるために、人が気づかない細部まで気を張ることで、さらに生まれてくるものがあると思っています。だから若い選手にも感謝しているというか、もう一回しっかりしないと、というきっかけをくれます」
これこそが、河本結というプロゴルファーだ。自分で決めた道を真っすぐに進む。
さまざまな物事に努力する姿は、人の心を動かす
河本はここ数年、さまざまなことを「やり込んだ」という。読書もその一つだ。
「栄養の勉強、就寝時間の管理、携帯を扱う時間を制限したり、全部に取り組みました。ここまでしていて、なぜ3位なんだろうと思いもしました。ゴルフメモを開いて、何が悪かったんだろうと」
しかし、こういった努力の積み重ねは、自身の成長を促すだけではなく、人の心も動かす。
「昨年末、スポンサーをしていただいている企業のトップの方から手紙が届きました。『人間力の成長に感心しています。友人やお客さんの評判は抜群です。所属プロとして私の誇りです。来年はさらなる高みを目指そう、期待しているよ』と書いてありました。とても嬉しかったです」
こうしてまた、人々の言葉を糧に、成長していく。
「メンタルトレーナーが同じ、あるトップアスリートの方が、普通、人があまり意識しないようなことまで意識したほうがいいと教えてくれました。たとえば生活のなかでは靴の履き方、お礼の仕方など細かいことです。私にはまだやり切れてないことがある、まだできることがあるんだということを見つけられたのがよかったです」
進む道にあるいくつもの扉を常に自分で開けていく河本。乗り越えられる試練しか神様は与えないという。
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週刊ゴルフダイジェスト2月10日号やMyゴルフダイジェストでは、「年間女王の称号を手にしたい理由」「河本流“ファッション&メイクの哲学”」「若手選手の勢いに勝るべく、オフに取り組んでいること」などを掲載。合わせて読めば、河本結の“人間力”をより深く知れるはず!
Myゴルはこちら後編は有料です
写真/大澤進二、姉﨑正
週刊ゴルフダイジェスト2月10日号「真の女王への道のり~河本結は、なぜ本を読むのか?~」より一部抜粋

