2月で63歳になるビジェイ・シンがソニーオープン・イン・ハワイで40位タイと健闘した。シンは昨季までの生涯獲得賞金(7128万1216ドル)でツアー歴代6位。この資格で今年1年のPGAツアーの出場権を獲得していた。
画像: ツアー復帰した通算34勝のビジェイ・シン

ツアー復帰した通算34勝のビジェイ・シン

これに対して、若手に出場枠を譲るべきだという批判の声があり、さらにPGAツアーは出場資格を見直して生涯獲得賞金の枠をなくすべきだ、という声も聞こえてきていた。

同様の批判は6年前のコーンフェリーツアーでもあった。当時57歳のシンが同ツアーに参戦したことに対して、「若手の賞金とポイントを奪うな」と出場選手から批判の声が出て、SNSが炎上したのだ。

「PGAツアーチャンピオンズはカートにも乗れるし、よりリラックスしてプレーできる。PGAツアーはフルの4日間で歩きプレーだ。より多くのプレッシャーを感じるし、より多くの練習をしなければならない」と練習の虫と言われたシンは、57歳当時のザ・プレーヤーズ選手権でこんなことを語っていた。

シンはメジャー3勝を含むツアー34勝。2004年には年間9勝を挙げ、2年連続の賞金王となり、この年タイガー・ウッズを抜いて、世界ランキング1位となったレジェンドだ。

米ゴルフダイジェスト誌において記者のシェーン・ライアンは「経済面は困っていないだろうし、トーナメントに出たいのならPGAツアーチャンピオンズにはいつでも出場できるのに、なぜPGAツアーにこだわるのか? ランナーズハイという言葉があるが、これは体力の限界と緊張を感じると、脳内麻薬と言われるβ-エンドルフィンやドーパミンが出るという。他人からはわからないが、PGAツアーには他のツアーにはないヒリヒリするような緊張感があり、一度それを味わい忘れることができないのかもしれない。ただ個人的には私より20歳上の選手が戦っている姿を見ると自信が湧くことは確かだ」とつづっている。

ブルックス・ケプカが多額の寄付など代償を払ってもPGAツアーに復帰するのは、シンと同じくヒリヒリ感を味わいたいという理由があるのかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年2月10日号「バック9」より


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