
港区赤坂にオープンしたトラックマンの日本ショールーム兼オフィス
トラックマンの日本ショールーム兼オフィス移転に伴い、最新施設がメディア公開された。トラックマンスタジオでは、代表取締役のデビッド・カーデュー氏と、ジュニア時代からトラックマンを活用していて、今はプロコーチとして活動する青島賢吾氏によるトークセッションも行われ、トラックマンの今後やコーチングのあり方について意見交換された。

トラックマンの代表、デビッド・カーデュー氏(右)とコーチとして活躍する青島賢吾氏
トラックマンの次なる一手!
キャメロン・ヤングやウィル・ザラトリスなど多くのPGAツアー選手を輩出する名門・米国ウェーク・フォレスト大ゴルフ部出身の青島氏は、中学生の頃にトラックマンと出合って衝撃を受け、それ以来、トラックマンを使って上達してきたという。
大学時代は「学生10人に対してトラックマンが2台」という環境でバーチャルラウンド機能をフル活用。実際のラウンドを想定したショットスキルを練習したという。大学のレギュラー選考会でもトラックマンのデータが判断材料になったと話すなど、プロだけでなくアマチュアの世界でも、「ウソをつかない」トラックマンのデータ活用が常識になっているという。
遠からず、日本でもアマチュアゴルファーの練習の傍らに、トラックマンがある風景が普通になるのかもしれない。

左が2代目トラックマン(2006年)、3代目(2011年)、そして現行の4代目
そんなトラックマンのツアーでの使用率は、PGAツアー(72%)、DPワールドツアー(81%)と現在も上昇中だ。

オフィスの壁に飾られたトラックマンを使用する世界中のプロのサイン。グリーントラックマンはマスターズ優勝者だけに贈られる特製。サインは松山英樹
ゴルフ界のベンチマークとなったデータの信ぴょう性の高さが持ち味だが、弾道計測機能だけでなく、バーチャルラウンドやミニゲームなどの「エンターテインメント性も体験してほしい」とカーデュー氏。
実際、バーチャルラウンド機能を活用した「ニアピンマスターズ楽天杯」「ADIDAS CUP」「TOUR ADカップ」など、全国規模のオンライン競技会を実施するなど、新たな取り組みも形になり始めている。
スウィングを3次元で可視化
新機能“3Dモーション分析”
そして、注目がトラックマンの新機能・3Dモーション分析。米国のPGAショーでも発表されたが日本では初公開。これまでのモーション3Dキャプチャーといえば、体に専用の反射マーカーやセンサーを装着していたが、この3Dモーション分析では不要。
ゴルファーの正面と後方の2カ所から撮影することで、いつものウェアのままでスウィングを360度の3Dモデルで表示される。しかも、このカメラはスマートフォンでも、三脚等で固定すればOKだという。

3Dモーション分析画面。背面や頭上からなど360度からモーションを確認できる。前傾角度の変化や重心位置の動きも一目瞭然
従来のインパクトや弾道のデータに加えて、肩の向き、スタンスの向き、顔の位置、前傾角度、頭部の動き、腰の動きなどが、どう動いたのか数値と映像で確認することができる。スタンスの向きを正確にとらえているので、オープンスタンスでもクローズスタンスでも、3Dモーションが体の向きに影響されない点も特徴だ。
多彩な弾道データと3Dモーションを組み合わせてスウィングとショットを分析できるが、同時にある程度のゴルフ偏差値も必要なため、当面はプロコーチを中心に普及させながら、徐々に一般ゴルファーの上達ツールとして浸透させていく計画とのこと。
ちなみに3Dモーション分析は、トラックマン4を持つサブスク会員であれば、無料でソフトウェアのアップデートが可能。現状は表示が棒人間のような画面だが、今後はさらにゴルファー本人に近いアバター型に進化させる予定。
弾道計測器という名の通り、ボールの追跡機能から始まり、ヘッドの動きを捉えるようになり、ついに体の動きまで可視化させつつあるトラックマンの進化。今後に注目だ。

トラックマン社と同じデンマークで創業したLEGO社に作成してもらったLEGO製トラックマン模型。オフィスインテリアも北欧テイスト
