
NFLとシニアゴルフで活躍したジョン・ブロディ(PHOTO/Getty Images)
1957年から73年までNFLでプレーし、現役引退時のパスヤード数は歴代3位を記録。彼が背負った背番号『12』は49ersの永久欠番になるほどのレジェンドプレーヤーだった。スタンフォード大学時代はフットボールとゴルフの二刀流を貫いた。
卒業後PGAツアープロになる寸前までいったが、結局NFLのドラフト1巡目(全体の3番目)で49ersに指名されフットボールに進んだ。しかしゴルフへの情熱は衰えることなく、85年にシニアツアー入りし13年間プレー。91年にはセキュリティパシフィックシニアクラシックで唯一の勝利を挙げた。
「あのときの感動は決して忘れません。これ以上ないほど最高の気分だった。これを上回る喜びは思いつかない」
NFLの強豪チームの要であるクオーターバックとして同リーグのMVP(70年)に輝いた経験もあるブロディは生涯ゴルフに魅了され続けた。プロゴルファーに転身した後にAP通信にこう語っている。
「自分のやっていることが大好きです。世界で何よりもやりたいことをやっている。1日休んだらどうすればいいかわからなくなるのがゴルフ。目が覚めたらすぐ外に出てプレーしたくなります」
大学のフットボール部時代、練習中にブロディの姿が見えず監督が捜し回ったところ、ゴルフ部のオーディションを受けていたという逸話もある。49ersにドラフトされた2年後には予選会から全米オープンに出場。シニア入りする4年前(45歳)にも22年ぶりに全米オープン本戦出場を果たす果敢なチャレンジャーだった。
「ゴルフでは、フットボールで到達したようなレベルには達していない。。ゴルフはもっとも過酷なスポーツです」とブロディ。人生で2種目のプロになった名手の冥福をお祈りする。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年2月17日号「バック9」より
