「ツアークオリティのクラブ工房」は、27年間、国内大手メーカーでトッププロ、トップアマ、トップジュニアのクラブをサポートしてきた今井正人氏が、クラブに関するお悩みを解決するコーナーです。他の工房で「それは無理」と断られた。買ったはいいけどまったく合わない。もうちょっと飛ぶようにならないか。この企画は、クラブに生じている問題点と解決策を探りながら、「ツアークオリティのクラブ」に仕上げるまでをレポートするものです。

ウェッジのロフトを立てるとグースが入って拾いやすい顔になる

GD 今日の依頼はウェッジのリシャフトですか?

今井 はい。「サブロクキャンペーン」でお申込みいただいたお客様のご依頼です。今回のご依頼者は、ギャップウェッジの距離感が合わないということでロフトの調整をお願いされました。

GD PWのロフトが立ったことで、52度との間に大きな隙間ができてしまいました。その間を埋めるギャップウェッジ(GW)がもう1本必要になっているのが現状です。

今井 現在使用しているPWが44度で、その下に48度を入れていたそうなんですが、距離差が出ないとのことでお悩みでした。

GD 4度差があるので大丈夫のような気がしますが?

今井 アマチュアの場合、単なるロフトの数値だけでは距離差が生まれないことがあります。球が上がるほうが飛ぶ傾向にあるため、ロフトの立ったPWは球が上がらず距離が出ず、48度との距離差が生まれていないのかもしれません。

GD その場合は?

今井 お聞きしたところ以前使用していた「50、54、58」の3本をお持ちだというので、現在使用している「48、52、58」ではなく、そちらのほうをリシャフトして調整することにしました。

GD リシャフトするシャフトの銘柄は?

今井 「ゼロス8」のSフレックスです。この連載で紹介していることもありますが、当工房でも評判のいい人気の80グラム台の軽量スチールです。

GD 私もゼロス8のユーザーですが、球が簡単に上がってくれて振りやすいシャフトだと思います。ドライバーが60グラムだった時は、アイアンは「NS950」(90グラム)でしたが、ドライバーを50グラムにしてから、アイアンは80グラムでいいのではないかと。ここは個人差があると思いますが、この組み合わせは相性がいいように感じています。

今井 今回の依頼者も「クラブを軽くしたい。でもしっかり感も残したい」ということでSフレックスをお選びになりました。

GD 仕上がりはどんな感じですか?

今井 仮組みしたところ50度が「C8」、54度と58度が「C7」だったので、54度と58度のホーゼル内に3グラムの錘(おもり)を加えて、C8で統一することにしました。

画像: 3本中、最もバランスが重かった50度に合わせるため、54度と58度に3グラムの錘(おもり)を加えました。3グラム程度なら重心設計への影響もありません

3本中、最もバランスが重かった50度に合わせるため、54度と58度に3グラムの錘(おもり)を加えました。3グラム程度なら重心設計への影響もありません

GD 外ブラのウェッジの中にはまだまだ重いものがあります。アイアンが軽く、ウェッジだけが急に重くなると非常に使い勝手が悪いので、ウェッジもアイアンに合わせて軽くすると同じフィーリングで打てるのでいいと思います。

今井 バランスを落とす方法は“ヘッドに穴を開ける”、“シャフトを短くする”という方法もありますが、シャフトを軽くすることも有効です。ヘッドを傷つけず、長さも変わらないので、シャフトの軽量化はお勧めのチューニングです。

GD クラブが組み上がったら、ライ、ロフト調整ですね。サブロクキャンペーンはこの調整まで付いているのでありがたい。

今井 今回は「50、54、58」のロフトを各1度立てて「49、53、57」の3本セットに仕上げていきます。ロフトを立てるとオフセット(グース)が付き、バウンス角も1度減るのですが、今回のウェッジはバウンス角もしっかりあるので問題ないでしょう。

GD 現在お使いの「48、52、58」を寝かせて使うのとはどう違うんですか?

今井 ロフトを寝かせる(増やす)とバウンス角が増え、オフセットも少なくなるのでよりストレート感が出てきます。そういったクラブが好きだという人もいますが、寝かせるよりもロフトを立てたほうが球を拾いやすそうな顔になります。

画像: アイアン、ウェッジのロフトを立てる場合、あらかじめバウンス角に余裕があるものが望ましい

アイアン、ウェッジのロフトを立てる場合、あらかじめバウンス角に余裕があるものが望ましい

GD 本当だ。ちょっとグースが入って打ちやすそう。ところでロフト1度で飛距離は何ヤード変わるんですか?

今井 2~3ヤードですかね。

GD 4度ピッチだと8~12ヤード。中間をとって10ヤード差。そういうことか。

今井 数値はひとつの目安になりますが、ウェッジの場合は打ってみて距離感が合うかどうかです。実際にコースで打ってみて、もし問題があるようでしたら再度調整させていただきます。

画像: 「ボーケイ」など一部のウェッジはホーゼル内径が太いため“足付き”のソケットが使用されます。今回は“足”部分を自作して確実な接着作業を行いました

「ボーケイ」など一部のウェッジはホーゼル内径が太いため“足付き”のソケットが使用されます。今回は“足”部分を自作して確実な接着作業を行いました

画像: 依頼者のこだわりで高さ15ミリのソケットを使用。「ゼクシオアイアン」のように短いソケットにすると「やさしく感じる」とのことです

依頼者のこだわりで高さ15ミリのソケットを使用。「ゼクシオアイアン」のように短いソケットにすると「やさしく感じる」とのことです

GD プロゴルファーは毎週のようにああして欲しい、こうして欲しいと調整しながら、納得のいくクラブに仕上げていきます。アマチュアも買っておしまいではなく、使いながら自分に合わせていくことが大切ですか?

今井 冬はクラブを試行錯誤するちょうどいい時期なので、プロからの依頼もたくさんきていますよ。アマチュアの方もお気軽に当工房をご利用いただければと思います。プロが使うツアークオリティのクラブに仕上げます。

【依頼者のレビュー】
トラックマンレンジでPWとGW(48度)の飛距離を見ると、ほぼ同じだったこともあり、48度を入れる意味に疑問を持っていました。

PW(110ヤード)、GW(100ヤード)、52度(90ヤード)でセッティングしたのですが、現状の48度のGWだと5ヤードほど飛んで105ヤードになっていました。これだとPWと48度の距離がつまりすぎているので、しっかり10ヤード差を付けたいと思っていました。

今井さんに相談したところ、アマチュアは球が上がるクラブのほうが飛ぶことがあるので、50度よりも52度のほうが飛ぶ人がいるということを知り、もしかしたら自分もそうなのかな? と思いました。

ちょうどアイアンのリシャフトを検討していたので、「サブロクキャンペーン」を利用してリシャフトとウェッジのセットアップをお願いすることにしました。

以前使用していた「50、54、58」があるとお伝えしたところ、「そちらのほうでやってみてはどうですか?」とアドバイスされたので、お願いすることにしました。

「ゼロス8」のSフレックスでバランスC8。ロフトをそれぞれ1度立て「49、53、57」に仕上げてもらい、グース感も少し入ってとてもいい感じのクラブになりました。

なかなか親身に相談にのってくれるクラブ工房がないので、これからもお願いしたいと思います。

【ツアークオリティのクラブ工房からのお知らせ!】

ツアークオリティのクラブ工房(ゴルファーズラウンジby tantanto.)では、以下のキャンペーンを実施しています。なにかと敷居の高さを感じる「クラブ工房」ですが、お気軽にお問合せください。

●「クラブフィッティング&クラブなんでも相談会」を随時受け付けております。
※1回90分/16500円。
※日時は要相談。当日は現在使用中のクラブをご持参ください。

●アイアンのリシャフト「サブロクキャンペーン」/36000円(アイアン6本、税込み)
※アイアン1本からリシャフトを承ります。料金に含まれるもの。シャフト代、組み直し作業、長さ、ライ角、ロフト、バランスなどの各種調整。
※グリップ代は別途。再利用可能な場合は、キャンペーン対応といたします(無料)。「希望するシャフト銘柄」によって料金が異なる場合があります。

●「サブロクキャンペーン」フィッティング料金/5000円(40分、税込み)
※「キャンペーン」ご利用者限定の「特別料金」となっています。フィッティング後、商品発注となるため、作業日は別日とさせていただきます。

●場所/東京都港区赤坂2-13-18コリンズ33 B1F(バーディ赤坂24内)※郵送(送料別)での対応もさせていただきます。「作業立ち合い」をご希望の方は、作業日時のご予約をお願いします。

●問い合わせ/ゴルファーズラウンジby tantanto.

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