PGAツアー今季初のシグネチャーイベントAT&Tペブルビーチプロアマでコリン・モリカワが23年のZOZOチャンピオンシップ以来の優勝を飾った。強風と雨の難コンディションのなかスコッティ・シェフラーやミンウー・リーらの怒涛の追い上げをかわし、ツアー通算7勝目を支えたのは日系のライバル、カート・キタヤマから「2週間前に盗んだ」パターだった。

3日目にノーボギーの62をマークし2位タイに浮上。絶好のポジションで迎えた最終日、モリカワはときおり笑顔を浮かべリラックスした様子を見せた。それは自分に対して厳しすぎることへの反省から生まれた自己防衛策だった。

先に21アンダーでホールアウトしたリーと並んで18番に臨んだに臨んだモリカワ。しかし、前の組のジェイコブ・ブリッジマンがセカンドショットを崖下に落として時間がかかり、モリカワは第2打地点のフェアウェイで20分も待たされた。

少し前なら次のショットのことを考え、目を釣り上げていただろう。しかし今回はペブルビーチの雄大な景観を愛で、太平洋を見下ろしながらそこに刻まれた歴史を感じる余裕があった。

画像: 約2年半ぶりに勝利を手にしたコリン・モリカワ。カート・キタヤマから「盗んだ」というパター「スパイダー ツアーX」でパッティングも好調だった(撮影/岩本芳弘)

約2年半ぶりに勝利を手にしたコリン・モリカワ。カート・キタヤマから「盗んだ」というパター「スパイダー ツアーX」でパッティングも好調だった(撮影/岩本芳弘)

待たされて打ったショットはグリーンの右ラフに少しかかったが、そこから寄せてバーディを奪い後続を振り切った。

「(待っている間)自分がなにをすべきかわかっていました。感情があふれるなか少なくとも10回はその辺を歩き回ったと思います。ああいう長い休憩は誰にとっても良くありません。ショットのことは考えず動き続けました」

昨年は開幕戦のザ・セントリーで松山英樹に逆転され2位。アーノルド・パーマー招待でも優勝を逃し2位。「すごく落ち込みました。ここでは本当にわずかな差が勝敗を分ける。どれだけ僅差の戦いかがわかっているから悔しいのです」。

しかし3日目を終えたとき、キャディとの会話が彼にプロになったばかりの頃のことを思い出させてくれた。「あの頃は予選落ちとかトップ20入りとか気にしていなかった。勝つためにプレーしていたんです。それを思い出して勝ちたいという思いが湧き上がった。そして今日そのチャンスをつかみました」と振り返る。

ショットは一流だが肝心の場面でパターが入らない。昨年もグリーンを狙うショットの精度は全体の3位だったが、パットのスタッツはマイナスで156位。そして彼のウィークポイントを補ったのが、今週投入したパター。

「このパターは2週間前カート・キタヤマから盗んだんです。彼の家でね。マレット型で僕の理想のパターなんです。今週はパッティングの調子がとても良かった」

カリフォルニア大学バークレー校出身の彼にとってペブルビーチは学生時代から憧れの場所。そこで「62をマークして優勝したのだからとても特別です」。

来週は生まれ故郷ロサンゼルスでタイガーがホストを務めるジェネシス招待に出場する。ドジャースの大ファンであり、大谷選手も大好きなモリカワが故郷に凱旋するが「先のことは考えず、いまこの瞬間を楽しみたいと思っています」。

日本勢は松山と久常涼が揃って4打差の8位タイに入った。順位を落とした松山は「いいショットもあるんですけれど安定して自信を持って打てるところまではいっていない」といいつつ、トップ10はザ・セントリーでの1回にとどまった昨年を引き合いに出し「トップ10の回数は(去年)を追い越した」。

予選ラウンドをトップで折り返した久常は最終ホールでグリーン右サイドのラフからチップインイーグルを奪う見せ場を作りギャラリーを沸かせた。

3試合連続トップ10入りでポイントランクも現在8位(松山は4位)。日本の若武者から目が離せない。

【動画】AT&Tペブルビーチプロアマ最終日のハイライトをチェック【PGAツアー公式YouTube】

画像: Collin Morikawa's first PGA TOUR win in 847 days! | Final Round | AT&T Pebble Beach Pro-Am | 2026 www.youtube.com

Collin Morikawa's first PGA TOUR win in 847 days! | Final Round | AT&T Pebble Beach Pro-Am | 2026

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