
「INTLOOPレディース」で実施された"ドローン生配信"(公式Instagramより3シーンをピックアップ)
「ただのテレビ中継にはしたくなかった」
「今回は3回目の開催。単にメディアにどう映るかという従来のテレビ番組的な考え方ではなく、もっと『真新しい企画』にチャレンジしたかったんです」(担当者)
チケットが手に入らなかったファンや、遠方のファンにもリアルな情報を届けたい。その想いから選択されたのが、スマートフォンでの視聴に特化したInstagramでの「縦型2画面配信」だった。
ドローン中継といえば、上空高くからコース全体を俯瞰する優雅な映像(いわゆるPGAツアーのような「ピクチャー」映像)を想像するゴルフファンも多いだろう。しかし、今大会が目指したのは全く異なる映像体験だった。
「上空150mからの4K映像というと、すごい引きの画を想像されるかもしれません。でも実際はもっと『寄って』いたんです」
担当者が明かす配信の裏テーマは、ドローン映像と定点カメラ映像を巧みに組み合わせる「ミックス」技術だ。

ドローンを操縦する元ドローンレーサー日本代表・横田淳氏
元ドローンレーサー日本代表・横田淳氏(株式会社ドローンエンタテインメント)の操縦技術を駆使し、単なる空撮ではなく、選手に迫るような距離感を実現。特に担当者が「手応えがあった」と語るのが、8番ホール(パー3)のグリーン周りだ。
「ドローンをグッと下げて、定点カメラの映像とミックスすることで、グリーン上の緊迫感や傾斜の立体感を表現できました」
さらに、物語の始まりとなる1番ホールのティーショットでは、あらかじめアングルを入念にシミュレーション。「想定したイメージ通り、いやそれ以上の迫力ある映像を配信チームが作り上げてくれました」と担当者も満足気だった。視聴者からのコメントも多数寄せられ、スマホ画面越しに双方向の熱狂が生まれたようだ。
最新技術が彩ったフィールドで、主役の座を射止めたのはルーキーの倉林紅だった。昨年のプロテストに合格しQTファイナルで1位となった実力者は、最終日に見事な逆転劇を演じ、優勝賞金300万円手にした。
「新しい物語が、ここから。」という大会キャッチコピー通り、新技術と新星が融合した今大会。なお、この熱戦の模様は3月1日(日)15時からBS日テレの特別番組でも放送される。




