
PGAツアーメンバーのなかでも、パッティング巧者として知られるサム・バーンズ(写真は25年BMW選手権、撮影/岩本芳弘)
サム・バーンズは、生粋のルイジアナっ子だ。
「サム・バーンズはルイジアナ州出身で、ルイジアナ州立大学で腕を磨きました。アマチュア時代もエリートで、2017年には全米の大学ゴルフ界でもっとも名誉ある賞である“ジャックニクラスアワード”を受賞しています」(以下、杉澤)
幼い頃からパッティングの才能を開花させたサム・バーンズ。
「庭にパッティンググリーンを作ってくれたことが、彼のパッティングの精度の高さに繋がったのではないかと思います。幼い頃、その庭で祖父と何時間もパッティングの練習をしていたそうです。その時に一番教わったのは、忍耐力。彼は試合でミスしても感情的にならないポーカーフェースですが、その大元は祖父から教わった忍耐力につながるのだと思います」
キャリア5勝を誇るサム・バーンズだが、最後に優勝したのは2023年の「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」。
「そこから優勝はありませんが、優勝争いには絡んでいるので、特段調子が悪いわけではなく、非常に安定している選手です。昨シーズンは、スタッツでストロークゲインパッティング1位を記録し、パッティングの名選手として知られています。一方、ウィークポイントはストロークゲインアプローチトゥーグリーンで、セカンドショットの精度に課題を抱えています。それでも成績をキープできているのは、パッティングのおかげかもしれません」
最終日のスコアについても、今後の彼の課題と言えるだろう。
「2023年の最終日の平均スコアは69.06(全体の中で25位)と、最終日にスコアを伸ばせる選手でしたが、2024年の最終日の平均スコアは70.59(全体の中で138位)と、その数字は低下しています。最終日に1打でも多くスコアを伸ばせるようになれば、おのずと結果もついてくると思います」
自身の課題について、サム・バーンズは冷静に分析している。
「2024年のインタビューで、彼は『優勝争いでの判断でミスをすることがある。1打の選択をもっと賢くできたはずだ』と振り返っていたそうです。また、サンデーバックナインに爆発的なゴルフをできたか、できなかったかが優勝を左右するようになっているのではないかと分析しています」
そんなサム・バーンズには、スコッティ・シェフラーという親友でありライバルがいる。
「サム・バーンズとスコッティ・シェフラーは同世代で、ジュニア時代から切磋琢磨してきた仲です。2人はゴルフの練習だけでなく、プレーヤーズラウンジで卓球やトランプに興じることもあるそうです。お互い負けず嫌いな性格なので、まるで放課後の中学生のように必死になっている姿が見られるとか。そんな同世代でジュニア時代に戦ってきたシェフラーが世界一の選手になっていることは、バーンズにとって大きな刺激になっているはずです」
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x.com停滞中のサム・バーンズが、ここからどのように現状を打破していくのか注目したい。
「今までのサム・バーンズには、優勝しているシーズンは予選落ちが多く、優勝してないシーズンは予選落ちが少ないという特徴がありました」
しかし昨シーズンはメジャー大会全てで予選を通過し、自身のキャリアで初の快挙となった。
「全米OPでは2年連続トップ10入りを果たすなど、徐々に進化していっている感じがわかります。おそらくここから彼は新たなフェーズに入ってくるのではないでしょうか。予選落ちも少なく優勝できるシーズンになることを期待しています。年を重ねるごとに安定さを増してきているだけに、同世代のトップランナーであるシェフラーの実績にどう迫っていくのかも注目したいですね」
リビエラカントリークラブで開催される本大会は、サム・バーンズにとって好相性のコースと言えるだろう。
「本大会で、彼は過去には2021年に3位、2024年には10位と、好成績を収めています。リビエラカントリークラブはグリーンが難しいことで有名で、パッティングが得意なサム・バーンズにとって有利に働くはずです。先週の『AT&Tペブルビーチプロアマ』でも6位タイと好調だったので、今大会での活躍が期待されますね」
そんなサム・バーンズの熱いプレーに要注目だ。
U-NEXT 木村真希


