最新TOUR Bの核心「運ぶ・寄せる」の連動

ブリヂストントークショーに出演した宮本勝昌プロ
2026年2月、満を持してリニューアルされた最新の『TOUR B』シリーズ。企画担当・小松氏が掲げたコンセプトは、極めてシンプルな「運ぶ・寄せる」。
「ドライバーでは風に負けず狙った場所へ『運び』、アプローチではフェースに乗せてイメージ通りに『寄せる』。この一連の流れこそが、ツアーボールに求められる究極の性能です」と小松氏。
この言葉を裏付けるように、シニアツアーで圧倒的な強さを誇る宮本プロも、「ドライバーの飛距離は絶対条件。でも、そこからカップまでのスコアを繋げるには、『ボールが体の一部』と思える感覚が不可欠。今回のモデルはその一体感がさらに研ぎ澄まされた印象」と語る。
また、女子ツアー屈指の飛ばし屋・松田プロも、「初速の速さに驚きました。ボールの進化が飛距離をしっかりカバーしてくれる」と、新しいツアーBに信頼を寄せていた。
「ツアーボールが正解」とは限らない? 宮本プロが語る『JGR』の衝撃

ブリヂストンスポーツ・商品企画1部 ボール商品企画ユニット 小松淳志氏の話に聞き入る宮本プロ
話が深まるにつれ、ステージは「ボール選びの常識」を覆す展開へ。会場が最も沸いたのは、「スピン量が1300回転違うだけで、飛距離が10ヤードも変わる」という衝撃のデータ。
ここで小松氏が「プロのようにスピンを操るなら『X』や『XS』がベスト。だが、スピン過多で飛距離をロスしているプレーヤーには、『JGR』や『PHYZ』こそがマッチする可能性が高いボールなんです」と語った。
驚くべきことに、宮本プロ自身もレギュラーツアーで『JGR』を投入した経験あるという。 「カチカチの超高速グリーンでない限り、JGRのスピン性能で十分戦える。むしろ打点がバラつきやすいアマチュアにとって、ミスに強く真っすぐ飛ぶ『JGR』こそが、最もスコアをまとめやすい“最強の選択”になるんじゃないかと思います」と、ツアーモデルに縛られない柔軟な選び方を推奨。
「わずかな傷」で10ヤード損?

ボールの傷が飛距離、スピン量に影響する理由を説明する小松氏
話題はさらに、ブリヂストンのアイデンティティである「品質」へ。同社が行った実験データが示すのは、ボールにわずかな傷があるだけで飛距離が10ヤード落ち、左右にも10ヤード曲がるという衝撃の事実だった。
「弊社のボールは、日本で一番傷がつきにくいと自負しています。買い替え頻度が下がるのはメーカーとして悩みどころですが(笑)。常に最高の性能でプレーしてほしいというこだわりが詰まっています」と小松氏。冗談を交えつつも、その言葉には妥協なき品質への自信が滲んでいた。
小松氏が語るこの「妥協なき品質」には、両プロも深く頷き、常に新品同様のパフォーマンスを発揮し続ける“B”への信頼を改めて強調した。
最後に小松氏は、ボール選びに関して「100人いれば100通りの正解がある」と語った。現在ブリヂストンでは、好みの打感や飛距離から最適な一球を導き出す「ボールナビ」や、詳細な測定を行う「ゴルフファーズドック」を全国で展開している。基準がわからないという人は試す価値が大いにありそうだ。
飛距離か、打感か、それともミスへの強さか。自分が何を優先したいかを知るだけで、ゴルフはもっとシンプルに、もっと楽しくなるはず。
トッププロが全幅の信頼を置く最新の『TOUR B』か、それとも適正なスピン量で飛距離アップに貢献する『JGR』か。次のゴルフをより良いスコアで上がるために、もう一度自身のボール性能を確認してみてはいかがだろうか。

(PHOTO/Hiroaki Arihara)
宮本勝昌(みやもと・かつまさ)
13歳でゴルフを始め、日大1年時に「日本アマ」を制覇。プロ転向後は、片山晋呉・横尾要らとともに“日大三羽烏”として活躍し、98年の初優勝を皮切りにツアー通算12勝を挙げる。08年からは3シーズン選手会長を務めるなど、人望の厚い「ツアーの顔」としても知られる。 22年からはシニアツアーに本格参戦。23年にはシーズン3勝を挙げて初のシニア賞金王に。翌24年も2年連続のシニア賞金王に輝き、25年にはシニア通算10勝を達成した。兄貴分の藤田寛之とともに「チーム芹澤」を牽引し、レギュラー・シニアの垣根を越えて活躍し続ける鉄人

(PHOTO/Shinji Osawa)
松田鈴英(まつだ・れい)
10歳から競技を始め、2017年にプロテストトップ合格。勝みなみ・新垣比菜ら実力者が揃う「黄金世代」の一人。2018年には賞金ランキング11位に入り初シードを獲得。国内トップクラスの飛距離が武器で、19年には360yd(下り傾斜含む)を記録したこともある。 パッティングではクローグリップを採用するなど独自の工夫を凝らす努力家。趣味はショッピングで、愛犬のミニチュアダックスフント“ふーちゃん”を溺愛する一面も。抜群のスタイルと明るいキャラクターで、多くのファンから愛される人気女子プロ

