女子ゴルフの2026年シーズン開幕戦「第39回ダイキンオーキッドレディス」は予選ラウンドを終え、プロデビュー戦に臨んだ6人のルーキーたちは明暗が分かれる形となった。ルーキーの最上位は、唯一のアンダーパーをマークした13位タイの藤本愛菜。1オーバーの39位タイで予選を通過した地元・沖縄出身の吉﨑マーナとともに、決勝ラウンドへ進出を果たした。肥後莉音、佐田山鈴樺、倉林紅、伊藤愛華は予選落ちとなった。ルーキーの予選2日間のハイライトはなんといっても初日に18番(495ヤード・パー5)でバンカーからのイーグルを奪ったスーパーショットだ。藤本が師事する辻村明志コーチは「プロ向き」と評し、その技術的裏付けを解説した。
画像: 3アンダー13位タイで決勝ラウンドに進出した藤本愛菜

3アンダー13位タイで決勝ラウンドに進出した藤本愛菜

バンカーから「今季第1号のイーグル」を獲得

画像: 初日18番パー5の3打目、奥のバンカーから直接カップインし、今季JLPGAツアー第1号のイーグルを獲得した藤本

初日18番パー5の3打目、奥のバンカーから直接カップインし、今季JLPGAツアー第1号のイーグルを獲得した藤本

藤本は「残り218ヤードをクリーク(5番ウッド)で打ちました。フォロー(の風)だったこともあって奥のバンカーに外したんですが、そこからチップインしてイーグルという感じだった」と嬉しそうに振り返った。

使用したのは54度のウェッジ。ピンまで約20ヤードのバンカーショットに対し、「ライも良かったし、グリーン面も見えたので打ちやすかったです。エッジの先に落として10ヤード転がって……。イメージは良かったので、入ればラッキーかなと思いました」と藤本。

この一打について、辻村コーチは次のように分析する。

画像: 藤本のスウィングをチェックする辻村コーチ

藤本のスウィングをチェックする辻村コーチ

「子どもの頃からバンカーの練習が好きだったようです。今でも基本、バンカーの練習量が多い。ふだんも千葉の鎌ヶ谷CCで朝の6時から10時ごろまでショートゲームの練習をするなかでバンカーは30分くらい続けています。練習量が豊富だから手に入れた技術があります。
 
バンカーでヘッドスピードを出すのは難しい技術なんですが、それができる。インパクトで緩めてスウィングスピードを落としてしまう選手が多いなか、彼女は最後までピシャッと振れるんです。フェースを開いてスピンをかけることは難しくない。けど、ヘッドスピードを出すのは難しい。彼女はスピンをかける技術とヘッドスピードを出せる技術を両方持っているんです。練習量と技術でバンカーショットの音が確実に良くなっています。18番のイーグルはいいバンカーショットでした」

さらに、オフに取り組んだ「タイヤトレーニング」の成果も挙げる。

「バンカーは下半身と頭の位置をぶらさず、リストをしっかり支えることでヘッドスピードを出せる。オフに行った、タイヤを押し、引き、持ち上げるトレーニングで下半身を強化し、構えた位置に縦振りでフェードに入れられる土台ができました」

藤本自身も、フィジカル面の変化を実感している。

「タイヤトレーニングのおかげで下半身が強化され、風が強いなかでもスウィングがブレずに打てています。今日は大会前にコーチと話してきた通り、風をネガティブに捉えず、攻め方を変えずにプレーできたと思います。オフはロングパットの距離感、特にカップをオーバーさせる意識を強化した。今日はショートした悔しいパットはなかったです」

藤本の決勝ラウンドは3アンダー13位からのスタート。トップの11アンダー佐久間朱莉とは8打差だが、目標の「トップ10」は1打差。目標より上位の順位は夢ではない。

◆2026年ルーキーのデビュー戦(予選ラウンドを終えて)

●藤本愛菜/3アンダー(13位タイ)
●吉崎マーナ/1オーバー(39位タイ)
●肥後莉音/3オーバー(62位タイ)
●佐田山鈴樺/8オーバー(88位タイ)
●倉林紅/8オーバー(88位タイ)
●伊藤愛華/11オーバー(101位タイ)


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