2026年シーズン、40歳となった横峯さくらが大きな転換期を迎えている。8歳からゴルフを始め、トップでクラブヘッドが地面を指すほど深く振りかぶる「オーバースウィング」は、長年彼女の代名詞であり、数々の勝利を支えてきた武器だった。しかしそのトップの形を大きく変えようとしている。
画像: 理想は「クラブが地面と平行」。トップが超オーバースウィング(2015年)からコンパクト(開幕戦)に大きくチェンジ

理想は「クラブが地面と平行」。トップが超オーバースウィング(2015年)からコンパクト(開幕戦)に大きくチェンジ

これまでの横峯のスウィングは、トップの位置でシャフトが地面を指すほど深く入るものだった。それを今回、シャフトが地面と平行になる位置で止める「コンパクトなトップ」へと修正した。角度にして実に「90度」の大きな変化だ。

昨年の夏前までは、かつてのいいときのイメージを追い求め、あえてトップを深くすることにこだわっていたという。「去年までは、トップを深くするところに持っていこうとしていました。やっぱり、一番良かった時が深かったので」と本人は明かす。

長年染み付いた、自分自身の象徴ともいえる形を変えることには、「最初少し怖さはありました。でも、夫とも話して、変えなきゃいけないのはそこかな、と決断したんです」と振り返る。

いざ新しいスウィングに取り組んでみると、意外な手応えがあった。「案外、飛距離もそこまで落ちないし、ミート率も下がってなさそうという感覚があったんです。オーバースウィングじゃなくても、コンパクトなスウィングで全然やっていけるじゃん、と思えました」と語る。

開幕戦1試合だけのデータではあるが、ドライビングディスタンスは245ヤードと、昨年の239ヤードから6ヤードアップしている。

このスウィング改造と飛距離を支えているのは、オフに取り組んだ肉体改造だ。トップをコンパクトに止めるためには、腕の力ではなく強固な土台が必要になる。横峯はオフにピラティスを取り入れ、インナーマッスルを鍛え上げた。「どっちかっていうと、体で打つイメージ。昔は腕を高く上げて手首を使ってオーバースウィングにしてたのを、体幹で止めるようにしています」という言葉通り、スウィングが変わりつつある。

「今は、コンパクトに止めるほうがむしろ気持ちいい」と語る通り、開幕戦から予選を通過し、新しい形が実戦で馴染んできていることを証明した。ただ、スウィングの変化でまだしっくり来ていないドライバーの調整が必要だといい、試合出場の見送る今週は、次戦の「Vポイント×SMBCレディス」へ向けてクラブ調整に励むという。

「今の自分に何が必要か」、40歳にして「垂直から平行へ」、90度変化したそのトップの位置は、「第2のゴルフ人生」のきっかけのひとつになるかもしれない。


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