夏の猛暑の常態化でコーライ芝やバミューダグラスのグリーンが希求されるなか、研究会の開催が相次ぐ。
画像: ナルオターフは、鳴尾ゴルフ倶楽部で発見された次世代の「省管理型」の日本芝

ナルオターフは、鳴尾ゴルフ倶楽部で発見された次世代の「省管理型」の日本芝

兵庫県にある鳴尾GCでは1月下旬、「ゾイシアグリーン研究会」が設立された。ゾイシアとはイネ科シバ属の植物の総称で、品種としてノシバ、コーライシバなどがある。

同研究会発起人の鳴尾GCグリーンキーパー・上村眞知氏は設立の動機を次のように語る。「猛暑でベントグリーンの管理が難しくなり、耐暑性の高いコーライへの関心が高まっています。しかし、コーライグリーンは関西や九州など一部の地域しか普及していません。研修会といえばベントグリーンに関する内容がほとんどで、コーライグリーンの管理に関しての情報収集やノウハウの共有ができていません。コーライグリーンの管理ノウハウを共有して技術の進歩と価値向上を図り、それを全国に発信するために研究会を設立した次第です」。

鳴尾GCといえば、自身のコースでコーライから派生した“芝”が生え、それを鳥取県のナーセリィで育て、「ナルオターフ」として実用化している。その実績ゆえにリーダー的役割を求められているのだろう。

設立総会にはコーライグリーンをすでに管理、またはこれから導入を検討しているグリーンキーパーと、農薬・肥料メーカーや販売店などから19名が参加し、会則、役員選出、2026年度事業計画と予算案が承認された。同研究会では、具体的にはコース見学会などを開催して調査研究や失敗談、管理実績データなどを共有し、現場の課題解決を行う。また会員は公式LINEで情報交換や質疑応答を日常的に行えるという。

もう1つは、山口県にある下関GCで行われる「バミューダグリーン研究会」(4月20日開催)。こちらは第7回を数えるが、昨今の酷暑対策として暖地型芝草への関心が高まるなか盛会が予想される。募集人員は30組120名だが公募はしていない。ちなみにバミューダグラスは暖地型芝草で、弱点は冬に休眠し葉が茶色になってしまうこと。それを改良したのがティフトンである。同研究会はバミューダグリーンの普及状況ならびに越冬の対処方法として、ウィンターオーバーシードの現状について学ぶいい機会である。

ゴルフ場業界の事情ではあるが、われわれプレーヤーとしても芝の知見を得るのは有益なことだと思う。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年3月24日号「バック9」より


This article is a sponsored article by
''.