地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

連載98回目は、本企画の第1回に登場した「スパイグラス」の玉嵜秀人さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はピン「G410(7番ウッド)」と三菱ケミカル「ディアマナZF(SR)」がオススメとのこと。

玉嵜さんが特徴を語る

「ヘッドに選んだのは、PINGの名器『G410』の7番ウッド(ロフト20.5度)です。これに三菱ケミカルの『ディアマナZF(60SR)』を装着しました。昨今の国内外ツアーでは7番ウッドを投入するプロが急増していますが、あえて硬すぎない「SR」のシャフトを合わせることで、アマチュアの方にも扱いやすいように仕上げています。このヘッドはシャローな形状をしており、構えた瞬間に『球が楽に上がりそう』という弾道のイメージを鮮明に描かせてくれます。想定飛距離は190ヤードから210ヤード前後。シャフトが適度にしなってボールをしっかりとつかまえてくれるため、高さと飛距離、そして安定した方向性を高い次元で実現できると思います。さらに、ソール後方のウェイトを調整することで、弾道の高さやクラブバランスを自分好みの振り心地にカスタマイズできる点も大きな魅力です」

画像: ピン「G410」7番ウッドと三菱ケミカル「ディアマナZF(SR)」

ピン「G410」7番ウッドと三菱ケミカル「ディアマナZF(SR)」

「この『ディアマナZF』は少し前のモデルということもあり、中古市場での流通量が非常に豊富です。そのため、高機能でありながらコストを抑えて手に入れられるという、経済的なメリットも大きいです。近年のシャフトは非常に高性能ですが、ドライバーからウッドまで新品ですべて揃えるとなると、金銭的な負担は決して小さくありません。そこで、あえて中古市場の優良なモデルに目を向けることで、予算を抑えつつ自分にぴったりの一本を組み上げることができます。振り心地を気に入れば、3番ウッドやドライバーも同じシリーズで揃えることで、クラブ全体の流れが統一され、スウィングの安定感はさらに高まると思います」

堀越プロに印象を聞いた

「今回はピンと三菱ケミカルという、大手メーカー同士の王道とも言える組み合わせですね。最新モデルを追うのもゴルフの醍醐味ですが、こうした少し前の名器同士を賢く組み合わせることで、コストを抑えつつ自分にぴったりの一本を仕上げる楽しみもあります。スパイグラスの玉嵜さんが仰るように、『予算を理由にリシャフトやカスタムを諦めてほしくない』という想いに応える、非常にありがたいセッティングでしょう。一般的に7Wくらいロフト角が寝ているクラブは、つかまり顔に見えることが多いのですが、このクラブはさほど気になりません。しかも、リーディングエッジがあまり前に出ておらず、表示ロフトよりやや立って見えるので、視覚的にも吹け上がりにくそうな安心感があります。マット調でブラックなコンパクトに引き締まった見た目も相まって、冬場のような芝が薄いライや、アイアンでは手を焼く深いラフからでも、ボールを楽に拾ってくれそうなイメージが湧きます」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験に裏打ちされた豊富な知識と確かな試打技量で、大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験に裏打ちされた豊富な知識と確かな試打技量で、大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

実際に試打を開始!

※ドライバー換算でHS42m/sの試打データ
●キャリー/187.7Y
●総飛距離/202.5Y
●ボール初速/55.7m/s
●打ち出し角/14.8度
●スピン量/4359rpm

「装着されている『ディアマナZF』は中元調子で、本来はハードヒッターを連想させるモデルですが、このSRフレックスはそんなタフな印象をいい意味で裏切ってくれます。手元寄りのしなり感という『ZF』らしさは残しつつも、全体がマイルドに動いて非常に振り抜きやすい。本来のスペック通りだと少し軟らかくなりすぎる懸念がありますが、そこは玉嵜さんの腕の見せ所ですね。チップカット(先端カット)量を増やすことで、しなり過ぎや挙動の暴れを絶妙に抑え込んでいます。結果として、頼りなさを一切感じさせない、芯のあるセッティングに仕上がっています」

総評

画像: 総評

「最新モデルを追いかけるだけがゴルフの正解ではないと、このクラブが証明してくれたような気がします。最新シャフトにこだわらなくても、スペックの選び方やチップカットといった調整次第で、これほどまでに扱いやすく実戦的な一本が作れるというのは、非常に良い見本と言えるでしょう。特に、今の時代は中古市場も充実しています。フリマサイトなどを上手に活用し、低コストで往年の名器を最高の一本へと蘇らせる、そんな楽しみ方を知っているゴルファーなら、この『自分だけの黄金スペック』を実感いただけると思います。単に既製品を買うのではなく、自分のスウィングに合わせてクラブを『育てていく』プロセスは、道具への理解を深めるので、ゴルフの上達においても大きく貢献してくれると思います。200ヤード前後を確実に狙える安心感が手に入れば、コースマネジメントも劇的に楽になると思います」

THANKS/クレアゴルフフィールド

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