ゴルファーたちの大切な”道具“を扱う工房の皆さん。自分のゴルフ上達のためには、クラブやスウィングにどのような工夫があるのだろうか。週刊ゴルフダイジェスト3月31日号ではトップアマが多い地域で工房を経営しながら、自身もトップアマとして活躍するお二人に話を聞いた。「みんなのゴルフダイジェスト」でもその一部をご紹介しよう。

【今治】“神”と言われる男 新宮周二(61歳・HC3/新宮ゴルフ製作所)
「人やスウィングに合わせてクラブを作る」

愛媛県・今治で41年工房を営む新宮周二さんの元には、日々老若男女のゴルファーが集う。

画像: ジュニア時代から見ている村上夏樹さん(右)と。「技術より“目利き”なことが大事。今治は人口に対して上手で細かい人が多いからストレスもあるけど、成長させてくれてます」

ジュニア時代から見ている村上夏樹さん(右)と。「技術より“目利き”なことが大事。今治は人口に対して上手で細かい人が多いからストレスもあるけど、成長させてくれてます」

「先にその人のスウィングありき。そして今のクラブを見て、店の鳥カゴで打ち方や軌道を見て、できれば一緒にラウンドする。ヘッドスピード、クラブを全部計測し、今どういうゴルフをしているか、どういう球が出るか、そして本人はドローかフェードかどちらの球を打ちたいかなどしっかり対話し、そこから迷わない程度の本数を組んで試打してもらう。
 
たとえばドローを打ちたかったらフェースアングルやライ角もすごく大事だし、ヘッドスピードを自分で42m/sと思っている人が実際は45m/sだったら、SがSXに、半フレックス変わる。クラブが合っていなかったらめっちゃしんどいですよ。よく親のクラブを使っているジュニアもいますけど、それで上手くなった人はおらんのです。クラブが合わないと曲がって面白くなくなるし、体にもよくない。それは避けたい。今も経営はしんどいけど、その人にクラブがバシッと合うと嬉しいんです」

と、お客さんの成長話ばかりする“神”なのである。

画像: ドラコンで338Yの記録アリ! ドラコン大会で3位になった記事が掲載された週刊GDを大事に取っている。「あの山崎泰宏さんの上! ときどき自分のことも自慢します」

ドラコンで338Yの記録アリ! ドラコン大会で3位になった記事が掲載された週刊GDを大事に取っている。「あの山崎泰宏さんの上! ときどき自分のことも自慢します」

【茨城県】水戸の名匠 木名瀬和重(54歳・HC0.7/クラブ工房キナセ)
「クラブを変えればスウィングも変わる」

茨城県・水戸市で工房を営む木名瀬和重さんは、昨年1月頃は、経営難から工房を閉めようと思っていた。しかし、YouTubeで紹介されブレイクしたり、TOTOジャパンクラシックで畑岡奈紗のキャディを務め3年半ぶりの勝利に立ち会ったり、なんだか“運”が向いてきたのだという。プロアマ問わずゴルファーたちの悩みも解決してきた木名瀬さんの元には、今もギアやスウィングのアドバイスを求めて遠方からお客さんが訪れる。

画像: 息子の裕隆さんも工房でフィッティング&レッスンを行う。「何よりボクたちは、お客さんを10分で感動させられなかったらそこで終わり、負けです」

息子の裕隆さんも工房でフィッティング&レッスンを行う。「何よりボクたちは、お客さんを10分で感動させられなかったらそこで終わり、負けです」

「ゴルフクラブは打ちづらい。頭が重たくてL字型になっているからいろいろな動きが出ます。そ
れをその人に寄り添って、どうやって合うようにするか。スウィングが悪くなるのはクラブが悪いから。クラブが合ってないんです。一般のメーカーさんなら常識の範囲内で作るけど、実は飛び抜けたことをしないとよくならない。うちに来るお客さんは、我々が作ったクラブを見て『こんなんでいいの』と言います。たとえばライ角を7度変えたり。でもそれくらいやらないとわからない。スウィングや構えを変えるよりライ角を変えることで“代償動作”が生まれる。これでスウィングも変わります」

画像: 旧知の畑岡に「機会があれば」とお願いしていたところ、実現したキャディ。「ただのオッサンが付いていただけ。プロキャディのすごさがわかりましたし、本当にいい経験になりました。プレーオフのときは『自分の運を信じよう』と言いました」

旧知の畑岡に「機会があれば」とお願いしていたところ、実現したキャディ。「ただのオッサンが付いていただけ。プロキャディのすごさがわかりましたし、本当にいい経験になりました。プレーオフのときは『自分の運を信じよう』と言いました」

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後編では「クラブが合ってないと上手くならない」「飛び抜けた調整をしないとよくならない」と語る彼ら自身の武器を紹介。そして、100球も練習せずに好スコアを叩き出す“究極のスウィング論”とは? クラブとスウィングの常識を覆す、職人たちの“真髄”に迫る!

Myゴル後編はこちら (後編は有料です)

PHOTO/Yasuo Masuda

週刊ゴルフダイジェスト3月31日号「ベストスコアを出すスウィング&ギア」より一部抜粋

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