ツアー屈指の難関として名高い「コッパーヘッド・コース」が、徐々にその牙を剥き始めた。バルスパー選手権の第2ラウンドを終え、首位には通算9アンダーで実力者のイム・ソンジェ(韓国)が立っているものの、その後を追うリーダーボードの上位陣は、未勝利者が続く。なお、平田憲聖が27位タイ(2アンダー)、金谷拓実が37位タイ(1アンダー)、好調の久常涼が49位タイ(イーブン)と出場している日本勢3選手とも週末に進むことになった。

未勝利の伏兵たちと、牙を剥く難コース

画像: 2日目も首位をキープしたイム・ソンジェ(写真は25年マスターズ、撮影/岩本芳弘)

2日目も首位をキープしたイム・ソンジェ(写真は25年マスターズ、撮影/岩本芳弘)

現在、トップ4に名を連ねる選手のうち、首位のイム・ソンジェを除く3人——デビッド・リプスキー(2位・8アンダー)、ダグ・ギム(3位タイ・7アンダー)、チャンドラー・ブランシェット(3位タイ・7アンダー)——は、いずれも「PGAツアー未勝利」の伏兵たちである。経験豊富なトッププロたちを差し置いて彼らが上位に食い込んでいる理由は、このコース特有の理不尽なまでの難易度にある。

【動画】実況が「マジカルタッチ!」と叫んだ、ダグ・ギムの11番Hチップインイーグル【PGAツアー公式X】

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フェアウェイが極端に狭く、グリーンが硬く仕上がっていくコンディションについて、トッププロのマシュー・フィッツパトリック(5位タイ・5アンダー)は絶望混じりにこう嘆いた。

「フェアウェイをたった6インチ(約15cm)外しただけで信じられないフライヤーになり、ボギーになった。どうしようもない」

ほんの少しのミスが致命傷となるこのコースでは、過去の実績や飛距離は絶対的なアドバンテージにはならない。忍耐強くフェアウェイを捉え、確実にパーを拾い続けた者だけが生き残る。未勝利の男たちが躍進しているのは、失うもののない果敢さと、究極の我慢比べに耐え抜いている証なのだ。

虎視眈々と逆転を狙うベテラン勢

一方で、厳しいサバイバルゲームの中で息を吹き返してきた歴戦のベテランたちもいる。通算5アンダーの5位タイにいるブラント・スネデカーだ。今季4試合連続で予選落ちを喫していた彼だが、11番のバンカーから見事なチップインイーグルを奪うなど、ベテランの意地を見せつけて今季初の予選通過を果たした。

「グリーンがクリスピー(硬くカリカリに)になり、パットを決めるのが本当に難しくなっている。誰にとっても苦しい展開になるからこそ、焦らずにチャンスを待つことが重要だ」と、スネデカーは週末の過酷な戦いを冷静に見据えている。

【動画】B・スネデカー、バンカーからのイーグル!【PGAツアー公式X】

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さらに、初日のパッティングの不調を修正し、バックナインで「31」の猛チャージを見せて10位タイ(4アンダー)に浮上してきたブルックス・ケプカの存在も不気味だ。伏兵たちの逃げ切りか、それとも実力者たちの逆襲か。コッパーヘッドの罠が待ち受ける週末のムービングデーは、一瞬たりとも目が離せない。

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