開幕前から9万枚のチケットが売れたと発表されていた「LIVゴルフ・南アフリカ」。さらに、この日、土曜と日曜のチケットが完売になったと発表になった。20日に開催された第2ラウンドでは、初日から単独首位を走る「クラッシャーズGC」のキャプテン、ブライソン・デシャンボーが、「65」をマークし、通算14アンダーでリーダーボードの頂点を盤石なものにした。大観衆の視線を釘付けにする圧倒的な飛距離とパワー、そして予測不能なエンターテインメント性。南アフリカの熱狂を完全に支配している。

1番ホールでの衝撃的なスラムダンク

圧巻の瞬間は、出だしの1番ホール(393ヤード・パー4)でいきなり訪れた。デシャンボーは355ヤードの豪快なティーショットを放ったものの、風読みを誤り、ボールはグリーン右側の深いキクユ芝のラフへと吸い込まれてしまう。ピンまで残り約20ヤード(61フィート10インチ)。足場も悪く、寄せることすら困難な状況を強いられ、見ていたギャラリーは誰もが「良くてパー」と考えたはずだ。

しかし、希代のエンターテイナーはやはり“持って”いる。深いラフからフワリと浮かせた第2打のアプローチは、ピンへ一直線に向かうと、なんとそのまま直接カップに突き刺さる「スラムダンク・イーグル」となったのだ。予想外のスーパーショットに、詰めかけた数千人の大ギャラリーのボルテージは朝一番から一気に最高潮に達し、地鳴りのような大歓声がコース全体に響き渡った。

【動画】デシャンボーの2日目1番Hの「スラムダンク・イーグル」【LIVゴルフ公式X】

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「人生最悪のセレブレーション」の真相

ところが、この奇跡の一打について、ラウンド後の本人の口からは意外な言葉が飛び出した。

「少し左奥に打って、12フィート(約3.6メートル)のバーディパットを残そうと思っただけ。クレイジーなことは何も考えていなかったんだ」

事もなげにそう語るデシャンボー。

「でも、打つ直前の最後の瞬間に『もう少し強く叩いて、カップのほうに押し出せるんじゃないか』と感じて、その通りに打った。まさか直接飛び込むとは思わなかったよ」

そして、彼は苦笑いしながらこう付け加えた。

「入った瞬間、人生で最悪のセレブレーション(歓喜の表現)をしてしまったよ。あれには自分でもかなりガッカリしているんだ(笑)」

【動画】ぎこちない? デシャンボーのイーグル&セレブレーション【LIVゴルフ公式X】

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想定外のスーパーショットに自身も驚き、思わず不格好なガッツポーズを見せてしまったことをおどける素顔を見せた。

ジェットコースターの1日と「日曜日のような」大歓声

この衝撃的なイーグル発進もあり、デシャンボーは最初の5ホールで5アンダーという異次元のロケットスタートを切った。本人も「(LIVゴルフ史上最少スコアの『58』を出した)グリーンブライアの時のことを思い出して、最高の気分だった」と語るほどだったが、そこからは「まるでジェットコースターのようだった」と振り返るタフな展開が待っていた。

画像: 2日目2番ホールでバーディを奪い、ガッツポーズを見せるブライソン・デシャンボー(提供/LIVゴルフ)

2日目2番ホールでバーディを奪い、ガッツポーズを見せるブライソン・デシャンボー(提供/LIVゴルフ)

強風と高地特有の飛距離計算に苦しみ、17番(パー3)ではダフるミスも見せるなど、中盤以降はパーを拾うのが精一杯の状況が続いた。それでも、最終18番(パー5)で確実にバーディを奪って締めくくると、18番グリーンを取り囲む大観衆からは割れんばかりの拍手が送られた。

【動画】ギャラリーの歓声が凄い! デシャンボーの2日目18番バーディ【LIVゴルフ公式X】

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「キャディのG-Boに『信じられるか? まだ金曜日なのに、まるで日曜日の最終ホールみたいだ』って話したんだ。南アフリカのファンからの信じられないようなサポートには本当に感謝している」

強靭な肉体と緻密な計算、そしてファンを愛し愛されるその人間性こそが、彼が世界中を熱狂させる最大の理由である。週末の決勝ラウンドでも、この規格外の男から目が離せない。

日本人唯一の参戦・浅地洋佑は19位タイ

なお、日本勢で唯一LIVゴルフに参戦している浅地洋佑はこの日、2イーグル、2バーディ、2ボギーでスコアを4つ伸ばし、首位と7打差の19位タイ(7アンダー)で週末を迎える。

デシャンボーの疲労回復の手段は「ファンサービス」?


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