「Vポイント×SMBCレディス」の2日目を終え、首位に立ったのはトータル2アンダーの佐久間朱莉、1打差に笠りつ子、神谷そらが並ぶ。プロゴルファー中村修が現地からのレポートをお届け。

初日は9名いたアンダーパーが2日目を終え、わずかに3名となり、予選カットラインは7オーバーまで下がりました。日本オープン、日本女子オープンを開催したコースはラフの短い春先でも、速くて硬く傾斜のあるグリーンに風の要素が加わると難易度は高いまま。

画像: 開幕戦を優勝、2戦目を2位で終え、3戦目の最終日を単独首位で迎える佐久間朱莉

開幕戦を優勝、2戦目を2位で終え、3戦目の最終日を単独首位で迎える佐久間朱莉

特に少し砲台になるグリーンが多く、2打目地点から見ると左右に分かれるような尾根のあるホール、斜めに横断する尾根のあるホールなど様々。奥に向かって受けていないホールも多いこともあり、距離感や方向性のわずかなズレが難しいアプローチやパットを残すことになっていました。

「74」と2つスコアを落とすも、1打差の単独首位で終えた佐久間朱莉選手は「3パットもありましたがギリギリ踏ん張れたかな。今日の目標はダボを打たないことでしたので、そこはクリアできました」と及第点を付けます。火曜日の練習日にドライバーのヘッドをピン「G430MAX10K」から「G440LST」へと、6I〜PWをマッスルバックの「ブループリントT」に変更するなど、それが功を奏したと話します。

画像: マッスルバックのアイアンでスピン量を確保し硬く速いグリーンでもボールを止めていた

マッスルバックのアイアンでスピン量を確保し硬く速いグリーンでもボールを止めていた

ドライバーに関してはすべてFWをキープしていましたし、曲がりの幅も狭く右に逃がすようなショットも見られませんでした。慣性モーメントの大きなシャローなモデルからスピン量の少ない前重心のLSTへの変更とマッスルバックのアイアンへの変更は、オフから取り組んでいた体の縦方向の動きを重視してきた成果の表われです。

伸長155センチの佐久間選手が持ち球のフェードの精度を上げるためには、スウィングプレーンの角度を少しでも立たせたい思惑があります。フラットなスウィングプレーンでは横ぶりになりインサイドアウト軌道が強くなり入射角も浅くなりますので、体を横へ使うやり方から縦方向のねじりを入れることでドライバーでは安定したフェードを、アイアンでは入射角を確保することで重心の高いマッスルバックのアイアンでスピン量を確保しようとする狙いとクラブのマッチアップが難コースで噛み合っていました。

実際にアゲンストのホールでもドライバーの飛距離は出ていましたし、他の選手では止めきれずに奥までオーバーするような状況でも佐久間選手のアイアンショットではボールを止められていましたので「自分の打ちたい球を打ちやすい」というコメントからもオフの取り組みの成果が見て取れました。開幕戦で優勝、台湾で2位、そして3戦目でも単独首位でスタートする佐久間選手の最終日に注目が集まりそうです。

1打差の2位タイで終えた笠りつ子選手は、初日1オーバー18位タイから70でプレーし、ジャンプアップ。昨季は惜しくもポイントランク56位で終え、QTランク38位の資格からシード復活を目指しています。「ピンポジが傾斜の近くにあり、ほとんどのシビアなパーパットを決められた。諦めずに一打一打気持ちを込めてプレーしています」と難コースで優勝を狙える位置で最終日に向かいます。

画像: プロ20年目の苙りつ子は1打差の2位タイで最終日に挑む

プロ20年目の苙りつ子は1打差の2位タイで最終日に挑む

広場恐怖症のためこの試合が開幕戦となる菅沼菜々選手はイーブンパー4位タイ。これまで「開幕戦で予選通過したことがなかったのですごく嬉しい」とオフのトレーニングの効果とシャフトを変更したことで飛距離が伸びているといいます。ドライバーはこれまでの手元調子から中調子のグラファイトデザイン「PT」に変更したことで、「振れるようになり、飛距離も20Yと言いたいところですが、盛りすぎと言われちゃうので10Yくらい伸びました」と昨季よりも2打目の番手が変わり、アイアンのシャフトも少し重くしたことで安定していると話します。

画像: 自身の開幕戦となる大会で初の予選通過を果たした菅沼菜々は4位タイで最終日に向かう

自身の開幕戦となる大会で初の予選通過を果たした菅沼菜々は4位タイで最終日に向かう

リーダーボードに目を向けると、2アンダー佐久間朱莉、1アンダー神谷そら、笠りつ子、イーブンパー菅沼菜々、鈴木愛、パク・ヒョンギョン、1オーバー吉田鈴、青木香奈子、イ・ミニョン、荒木優奈、2オーバー菅楓華、金田久美子と続きます。4打差に12名の混戦模様から抜け出るのは誰になるのか? 明日も現地からのレポートをお届けします。

写真/姉崎正

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