梶谷翼の快挙から続く歴史。若きスターたちの登竜門

オーガスタ女子アマ練習日の梶谷翼(画像:大会提供)
大会の歴史を振り返れば、2019年の第1回大会では安田祐香と笹生優花が3位タイに食い込み、後に笹生は全米女子オープンを制するスターへと成長した。2021年には当時17歳の梶谷翼がプレーオフを制し、アジア勢初、そして日本人として初めてオーガスタで開催された競技の覇者となった。
2023年には馬場咲希が5位、荒木優奈が9位とダブルトップ10を記録し、2024年も吉田鈴や六車日那乃が上位に名を連ねるなど、日本勢は常に存在感を示してきた。海外勢では、初代女王のジェニファー・クプチョや2023年覇者のローズ・ジャン、2024年覇者のロッティ・ウォードらが、ここでの経験を糧に世界のトップ戦線へと羽ばたいている。
第7回を迎える2026年大会には、世界アマチュアランキング1位のキアラ・ロメロをはじめ、ランキング上位50名のうち48名が集結する。本大会の価値は名誉だけではない。優勝者には「シェブロン選手権」「全米女子オープン」「アムンディ・エビアン選手権」「AIG女子オープン」という女子メジャー4大会への招待状が贈られるという、極めて破格の特典が用意されている。
ナショナルチームの精鋭が集結。日本勢5名が世界の頂点へ

オーガスタ女子アマ練習日の岩永杏奈(画像:大会提供)
日本からは、2021年覇者の梶谷翼に加え、ナショナルチームの精鋭4名、計5名が参戦する。
2026年のナショナルチームメンバーとして名を連ねる精鋭たちは、いずれも国内最高峰の舞台で目覚ましい実績を残してきた強者ばかり。
世界アマチュアランキングで日本勢トップに君臨する廣吉優梨菜は、昨年の日本女子オープンで堂々の3位に食い込みローアマチュアを獲得した、まさに今大会の主役候補と言える。これに続くのが、2023年の日本ジュニア覇者であり、一昨年の日本女子オープンでも16位タイでローアマに輝いた岩永杏奈だ。彼女は昨年の日本女子アマでも2位に入るなど、大舞台での勝負強さを証明し続けている。
また、安定感という点では後藤あいも負けていない。2025年の日本ジュニアで2位タイ、日本女子アマで8位タイと着実に上位へ顔を出す彼女は、関西や全国の中学校ゴルフ選手権を制したジュニアタイトル保持者としての風格を漂わせる。そして、経験値で引けを取らないのが長澤愛羅。2024年の日本ジュニアを制した実力に加え、2025年の全米女子オープン出場という、世界の壁を肌で知る彼女の存在は、日本勢の快挙達成に向けた大きな原動力となるに違いない。
「グリーンの傾斜が鍵」練習ラウンドで見せた覚悟と母校からの刺激

2025年スタンレーレディスホンダゴルフトーナメントでの岩永杏奈(撮影/弊社写真部)
31日に行われた練習ラウンドで岩永は「グリーンの傾斜が強く、小さい面に乗せるショットの精度が大事」と攻略ポイントを語った。現在も通学する大阪桐蔭の甲子園優勝というニュースを受け、「自分も頑張りたい」と刺激を受けている。
一方、梶谷は「感覚や気持ちが完全ではないが、乗り越えなければならない。悔いのないようにしたい」と気持ちを高め予選へ臨む。
後藤は「セカンド以降が重要。丁寧にプレーしたい」、長澤は「メモを見ながらしっかりパーオンしていきたい」、廣吉は「セカンドの落とし所で決まる。しっかりマネジメントが必要」と、それぞれが難コースへの対策を口にした。
日本勢および注目選手のティータイム(日本時間)運命の初日、注目のティータイムは以下の通り。
【1番ホールスタート】
21時00分:後藤 あい、ブルック・ビアマン、エミリー・オドウィン
21時23分:廣吉 優梨菜、バネッサ・ボロビロス、グレース・キルクリース
22時44分:キアラ・ロメロ、アンドレア・リブエルタ、エイラ・ガリツキー
23時07分:梶谷 翼、リリー・ライター、レーガン・ジビルスキ
【10番ホールスタート】
21時00分:長澤 愛羅、アンディ・スミス、ウンソ・チョイ
21時12分:アンナ・デービス、ポーラ・マルティン・サンペドロ、マリア・ホセ・マリン
22時21分:岩永 杏奈、アンナ・ファング、エヴァ・メリル
大会は54ホールのストロークプレーで行われ、予選36ホールを経て上位30位タイまでが、オーガスタ・ナショナルでの決勝ラウンドへと進む。日本勢の快挙に期待が高まる。
<テレビ放送日時(日本時間)>
【BS-TBS】2026年4月5日(日)午前10時~12時
【地上波TBS】2026年4月6日(月)午前2時28分~4時30分
