「すべてが上手くいきました。珍しく風もなく雨でグリーンも止まりやすかったので、これ以上ないほどいいコンディションでした。TPCサンアントニオで8つもバーディが獲れたのはとてもうれしい」
スタートホールの10番で2打目を2メートルに寄せてバーディ発進を切ると14番から2連続、17番から4連続バーディを奪って5アンダーの「67」。暫定首位のマーク・ハバードと2打差の好発進を切った。

バレロテキサスオープン初日、5アンダー暫定7位タイと好スタートを切ったウィル・ザラトリス(写真はGetty Images)
度重なる手術でクラブを握ることさえままならなかったここ数年は「地獄のような日々」だった。
「痛みと闘いながらもうダメだと思った瞬間が何度もありました。でもまたコースに出てこうしてボールスピードもいい数字をキープ出来たのは励みになります」
椎間板の再建手術(3度目の腰の手術)を受けてから10カ月。2月にはそれに起因した足首のケガにも見舞われ試合を休まざるを得なかった。
「坐骨神経痛で足首から下の感覚が麻痺してしまったのです」
辛い日々の果て大会初日に8バーディを奪えたことは暗闇の先に見えた希望の灯。今季はジ・アメリカンエキスプレスの最終日に「64」をマークし18位タイに入ったが、先週のテキサスチルドレンズ・ヒューストンオープンを含む2試合で予選落ち。この日が今季の10ラウンド目だ。
「まだ29歳だし気力もあります。でも3回も腰の手術を受けた29歳という感じは否めません」
以前マスターズの前週は「精神的に大きなストレスがかかるので休んでいました」。だがいまはそんなことはいっていられない。
松山英樹が優勝した21年のマスターズで初出場ながら1打差の2位に入り話題になった。当時24歳だった彼は将来を嘱望される若手。期待にそぐわぬプレーで22年には全米プロと全米オープンで2位に入り、その年4大メジャーで3回トップ6入りを果たした。そしてプレーオフ初戦のセントジュード選手権で待望のツアー初優勝。しかしそれが唯一の勝利でその後はケガに泣かされた。
マスターズ出場には優勝しかないが「念のためオーガスタのヤーデージブックは(コース近くに借りた)レンタルハウスに置いてあります。勝つ可能性? まだ木曜日の午後2時ですよ。先は長い」とザラトリスは笑った。
「いまここには20人以上の子供がサインを求めて並んでいます。毎日こんなことができるなんて夢みたいです」
好スタートはうれしい誤算。マスターズに出場できるかどうかはわからないが少なくとも初日はチャンスを繋ぐことに成功した。
【動画】バレロテキサスオープン初日のハイライトをチェック【PGAツアー公式YouTube】
PGA TOUR Highlights | Valero Texas Open | Round 1 | 2026
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