全国から問い合わせが殺到するという、知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」。そこの店主でクラブナビゲーター・吉田朋広氏が注目ギアを徹底検証・解説する本企画。今回は「BLACK XSPIRE MINI」ドライバーについて検証します。

独創的なアイデアとテクノロジーを誇るカスタムクラブメーカー「ムジーク」。この名を聞いてピンとくる方は、かなりのギア通かもしれません。アスリートゴルファーから支持される同社の「BLACK XSPIRE」シリーズに追加されたミニドライバーが、いまゴルフ工房界隈で大きな話題を呼んでいます。

画像: ムジーク「BLACK XSPIRE MINI」

ムジーク「BLACK XSPIRE MINI」

ここ数年、コース戦略を重視するアスリートや、ドライバーに苦手意識を持つ層を中心に人気を集めているミニドライバー。しかし、市場を席巻しているのは大手海外ブランドばかりです。そんな中、なぜ日本の地クラブメーカーのヘッドがここまで支持されているのか、非常に気になるところです。

画像: BLACK XSPIRE MINI

BLACK XSPIRE MINI

そこで今回は、このヘッドとの組み合わせが絶賛されているコンポジットテクノの専用シャフト「ファイアーエキスプレス S CONCEPT MD」を装着し、実際に検証してみたいと思います。

同モデルは、43.5インチ前後の短いレングスでも本来の性能が発揮されるよう、ミニドライバー専用に設計され、昨年発売されたシャフトです。

【ムジーク「BLACK XSPIRE MINI」】
ヘッド体積/340CC
ロフト/13.5度
ライ角/60度
重量/211グラム
重心距離/34.5㎜

ファイアーエキスプレスS CONCEPT MD
R/54グラム/トルク5.6/中調子/218CPM
SR/55グラム/トルク5.5/中調子/228CPM
S/56グラム/トルク4.1/中調子/240CPM
SX/58グラム/トルク4.1/中調子/255CPM

※テストクラブレングス43.75インチ(60度法)

Rフレックス

振ってすぐに実感するのは、圧倒的な「振りやすさ」です。短尺仕様に合わせて設計されているため、手元の切り返しがしなやかでタイミングが取りやすく、先端にかけての滑らかな動きを感じられます。

画像: ファイアーエキスプレス S CONCEPT MD

ファイアーエキスプレス S CONCEPT MD

一般的にクラブが短くなると打ち出し角は低くなりがちですが、このセッティングではボールがしっかりと高く上がります。先端剛性が高すぎないため、ヘッドがスムーズにインパクトエリアへ導かれ、つかまりの良い弾道をイメージしやすいのが特徴です。スウィングスピードが速くなくても、ミニドライバーに求める「安定感」と「飛距離」を十分に実感できる組み合わせと言えます。

SRフレックス

SRフレックスはRフレックスに対してシャフト各セクションをしっかりとさせたイメージですが、基本的な振り心地の変化は少なく、中調子らしいクセのないスムーズなしなりを感じられます。先端部分の剛性が絶妙な設計で、コンパクトヘッドに対して先端部分が走り過ぎず、厚いインパクトを実現してくれます。

「BLACK XSPIRE MINI」のヘッドマッチングも非常に良く、ボールの打ち出し角度はしっかりと確保してくれるのに、左へのボールの巻き込みもなくしっかりと前にボールを飛ばしてくれます。

バックスピン量も抑えられているので、推進力のある力強い弾道が実現できます。このマッチングはドライバーに苦手意識がある方にとって方向安定性はもちろん、ドライバー同様に飛距離が出せるマッチングだと思います。一般的なスウィングスピード42m/s以下のゴルファーにとって打ちやすさと飛距離性能を合わせ持った仕上がりに感じます。

Sフレックス

スウィングスピードの速いアスリートを想定し、手元の剛性をやや高めに設定したフレックス。SRよりも切り返しが強めの方にマッチし、レスポンスの良さを発揮します。短尺でも中間部のしなりを感じやすく、先端の動きが抑えられているため、多様なスウィングタイプに対応できる素直な挙動です。

また、このヘッドは重心距離が短くネック軸回りの慣性モーメントも抑えられているため、スムーズにターンさせやすいのが特徴です。そこにSフレックスを合わせることで、適度なつかまりを残しつつ左への過度な引っかけを防ぎ、安心して真っすぐ飛ばせる「高い直進性」を生み出します。コントロール性能も優秀で、弾道を自在に操りたいアスリートにもおすすめです。

SXフレックス

シリーズで最も硬いSXは、Sフレックスより振動数が約15CPM高く設定されています。手元がしっかりしているため、パワーヒッターの強い切り返しにも負けない頼もしさがあります。それでいて、短尺に組んでもしなりをしっかり感じられるのが秀逸です。

先端の設計によりボールのつかまり過ぎを抑えてくれるため、重心距離の短いヘッドと合わせても、コントロールされたフェードボールが打ちやすくなっています。

普段SXを使う方は、ドライバー用のプロモデルシャフトを短尺化して挿すことが多いかもしれません。しかしそれでは手元のカット量が増え、しなりが失われてタイミングが取りづらくなるリスクがあります。その点、この専用設計シャフトなら、いきなり実践投入しても切り返しやすく、挙動の安定感は抜群。アスリートが振りやすさを感じながら、しっかりと飛距離を稼げる頼りがいのあるセッティングです

画像: SXフレックス

ムジーク「BLACK XSPIRE MINI」×コンポジットテクノ「ファイアーエキスプレスS CONCEPT MD」の総評

340ccの小ぶりなサイズながら高い初速性能を誇る「BLACK XSPIRE MINI」。ティーショットに適したシェイプに加え、スリーブ機能と3カ所の可変ウェイトを備え、飛びの可能性を大いに感じさせるヘッドです。そこに専用開発された「S CONCEPT MD」を合わせることで、ヘッドのポテンシャルがさらに引き出され、圧倒的な一体感を生み出しています。

画像: ムジーク「BLACK XSPIRE MINI」×コンポジットテクノ「ファイアーエキスプレスS CONCEPT MD」の総評

アスリートなら「コース戦略の武器」として、ドライバーが苦手な方なら「メインのドライバー」として。プレーヤーがミニドライバーに求めるそれぞれの役割を、各フレックスがしっかりとサポートしてくれます。

ご自身のヘッドスピードや振り感に合わせて最適なフレックスを選べば、ミニドライバーに対する「飛び」と「やさしさ」のイメージが大きく変わるはずです。

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