
友人にオーガスタのプレーをプレゼントしたアバーグ(昨年のマスターズ撮影/岩本芳弘)
「僕たちは一緒にゴルフをして育ったんです。彼はザ・プレーヤーズ選手権(の観戦)のためにアメリカに来て、そのまま滞在して一緒に過ごしました。彼にとってアメリカは初めてだったんです」とゴルフ専門ネットメディア『Fore Play』に語ったアバーグ。
親友の応援を受けてザ・プレーヤーズ選手権では3日目までトーナメントをリード。最終日に崩れ優勝はお預けになったが5位タイの好成績を収めた。
「一緒に(TPC)ソーグラスに行って僕は試合、彼は観戦。選手専用のレストランで一緒に食事をしたり楽しく過ごしました。本当にクールでしたよ」
アバーグの住まいはコースに近いポンテべドラビーチ。友人を招くのに最高のタイミングだった。
「で、翌週の火曜日の夜に彼が『明日はゴルフがしたいな』と言ってきたんです」
その直後のアバーグの答えに親友はパニックになった。
「そういえば明日オーガスタに行くんだよ」
実はアバーグは、水曜日にオーガスタでのティータイム(スタート時間)を親友に内緒で予約していたのだ。最高のサプライズプレゼントに親友は興奮が止まらず「夜中の3時に目が覚めて、それからずっと眠れなかったらしいです」(アバーグ)。
プロでさえ一生に一度プレーできれば幸せというオーガスタナショナルGC。世界でもっとも閉ざされたプライベートコースは地元の住人さえ門の中に入ることは許されない。鉄壁の要塞に何の準備もせず乗り込むのだから、眠れぬ夜を過ごしてもおかしくない。ましてやゴルフを一緒にしてきた仲間。その価値はよくわかっている。
初めてのアメリカ旅行で、オーガスタでプレーできるなんて最高だ。友人はマスターズ本番はスウェーデンからエールを送るという。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年4月21日号「バック9」より
