【マスターズの歴史】

今週木曜日に開催されるマスターズトーナメント2026
1934年に伝説のゴルファー、ボビー・ジョーンズとクリフォード・ロバーツによって創設された。当初は「オーガスタ・ナショナル・インビテーション・トーナメント」と呼ばれていたが、1939年に現在の名称へ変更。ゴルフへの恩返しとして毎年4月第2週に開催され、世界トップ選手が招待制で集結する、男女通じて「ゴルフの祭典」として知られる特別な大会だ。
開催地は一貫してオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで、伝統のグリーンジャケット、チャンピオンズ・ディナー、アーメンコーナーなど、独自の文化と名物が多いことでも知られている。

昨年優勝したマキロイと、前々回優勝したシェフラー(撮影/岩本芳弘)
歴史を語るうえで欠かせないのが、レジェンドたちの優勝回数だ。最多優勝はジャック・ニクラスの6回、次いでタイガー・ウッズの5回、アーノルド・パーマーの4回が続く。この3人だけでも、マスターズが“誰が勝っても歴史になる”大会ではなく、“勝った者がゴルフ史に名を刻む”大会だとわかる。
また、日本勢では松山英樹が2021年にアジア勢として初めてグリーンジャケットを獲得し、大会史に大きな足跡を残したことは記憶にも新しいだろう。
【会場】:オーガスタ・ナショナルGC(ジョージア州) /18ホール、7565ヤード 、パー72

2026年4月5日に撮影されたオーガスタナショナルGC(撮影/岩本芳弘)
▶名物の「アーメンコーナー(11番〜13番)」をはじめ、高度なショット技術とマネジメントが要求される難コース。2020年にはダスティン・ジョンソンが大会記録の20アンダーを樹立したが、年によってその表情を大きく変えている。賞金総額(2025年実績)は2100万ドル。(日本円で約33億5000万円 ※2026年4月7日現在)
【前回大会プレーバック】

マキロイの優勝が決まったあと、ジャスティン・ローズと健闘を称えあう1コマ(撮影/岩本芳弘)
2025年のマスターズは、ローリー・マキロイがプレーオフを制して初優勝し、悲願のキャリア・グランドスラムを達成。最終的にジャスティン・ローズと通算11アンダーで並び、18番ホールを使ったプレーオフ1ホール目でマキロイがバーディを奪って決着がついた。
プレーオフでは、マキロイが2打目をピンそばにつけ、ローズに強いプレッシャーをかけた場面が印象的だった。この優勝は、マキロイにとってグランドスラム王手から「11度目の挑戦」でつかんだマスターズ制覇であり、長年の“最後のメジャータイトル”を埋める結果となった。
大会全体を通しても、オーガスタ特有の緊張感の中でトップ選手が何度も流れを入れ替え、最後まで勝者が読めない展開だったことが2025年大会の魅力だった。2025年のマスターズは、偉業の達成と劇的な決着が重なった、近年でも特に象徴的な大会だったと言える。
注目選手を今季の順位から算出!
▶PGATOUR
スコッティ・シェフラー

スコッティ・シェフラー(写真は2026年AT&Tペブルビーチプロアマ 2日目、撮影/岩本芳弘)
現世界ランクNo.1プレーヤーで、2022年・2024年のマスターズ覇者。2026年シーズンでは優勝1回を含むトップ5入りが3回、出場6試合すべてでトップ25入りという抜群の安定感を誇る。特にアプローチとパッティングの精度が高い点が強み。 2026年も最終順位こそ安定しているものの初日の出遅れが散見される。とはいえ、オーガスタでは冷静なメンタルコントロールで初日を無難に乗り越えれば、3度目の優勝も近いだろう。
ザンダー・シャウフェレ

ザンダー・シャウフェレ(写真は2025年ベイカレントクラシック 最終日、撮影/岡沢裕行)
メジャーでの安定感は現役屈指。2026年は初戦の「ファーマーズインシュランス」で予選落ちを喫し、連続予選通過記録が72で途絶えた。しかし、その後は安定感を取り戻し、PGAツアーの旗艦大会である「ザ・プレーヤーズ選手権」では3位に入り、現在フェデックスポイントランキングは13位にランクイン。メジャー大会でも大崩れせず、コンスタントに上位争いに絡む堅実さが魅力。
コリン・モリカワ

コリン・モリカワ(写真は2026年AT&Tペブルビーチプロアマ 最終日、撮影/岩本芳弘)
2026年のPGAツアーでは『SG:アプローチ・トゥ・グリーン』で1位に立つなどアイアンショットの精度で知られ、マスターズでの平均順位が約10位台と優秀な実績を残している。 オーガスタの高速グリーン攻略に適した縦距離感のコントロールが武器。 パワーとアイアンのバランスが優れ、オーガスタでの相性も良好。 全スタッツで上位を維持する総合力を誇る。
松山 英樹

松山英樹(写真は2026年AT&Tペブルビーチプロアマ 2日目、撮影/岩本芳弘)
2021年マスターズ優勝者として日本人初の快挙を達成、オーガスタの高速グリーンとリカバリーショットに強い。アプローチの精度についてマキロイは「30ヤード以内のアプローチは世界イチ」と絶賛。2026年シーズンは相性の良い「WMフェニックスオープン」ではプレーオフで惜しくも敗れるも2位。トップ25入りが5回と調子は悪くない。経験値が武器となり、2度目の優勝が期待される。
▶LIVGolf
ジョン・ラーム

ジョン・ラーム(写真は2025年全英オープン 最終日、撮影/姉崎正)
今季は優勝1回、単独2位が3回、5位が1回とすべての大会で優勝争いをしているラームは、LIVでの無双状態をオーガスタへそのまま持ち込む。LIVでの圧倒的な実力と、オーガスタでの抜群の相性が掛け合わさり、パワーや技術、経験、すべてが揃った選手といえる。
ブライソン・デシャンボー

ブライソン・デシャンボー(写真はLIVゴルフ・南アフリカ2026、提供/LIVGolf)
パワーゴルフの象徴的存在だが、2026年はアイアンの精度が向上しており、スコアもLIV勢上位をキープ。かつての「飛ばし屋」から「高精度のパワープレーヤー」へと進化を遂げた。以前の強引な攻めではなく、アイアンの精度向上によってマネジメント能力も進化している。飛距離をアドバンテージに、オーガスタを攻略してくれるだろう。今季は既に2勝、勢いのある状態で今大会に臨む。
キャメロン・スミス

キャメロン・スミス(写真は2025 全米オープン練習日、撮影/岩本芳弘)
ショートゲームの名手で、マスターズ平均順位は約13位とオーガスタとの相性の良い選手。 2026年のLIVでは平均パッティングが1.49でランキング1位。バックナインでの粘り強さが最終日の強敵となるだろう。
マスターズ平均順位が高いこの選手にも注目!
パトリック・リード(マスターズ通算平均順位: 12.8位)

パトリック・リード(写真は2025年全米オープン 初日にて、撮影/岩本芳弘)
2018年の覇者であり、オーガスタでの強さは際立っている。2026年にはLIVゴルフから離脱し、DPワールドツアーで早くも2勝を挙げ、現在ポイントランキング1位を走る。安定感が持ち味で、ショートゲームの技術がスコアに直結するオーガスタにおいて、彼のプレースタイルはまさに「攻略本」を持っているようなものともいえるだろう。
【放送・配信情報】
日本時間では深夜から早朝にかけての放送が中心となるため、時差に注意して観戦しよう。
【地上波・BS放送】
∟4月9日(木) 23:56~01:25
∟4月10日(金) 04:00~08:20
∟4月11日(土) 00:48~01:48 / 04:00~08:00
∟4月12日(日) 00:15~01:15 / 04:30~08:30
∟4月13日(月) 00:25~08:20(最終日)
・BS-TBS
∟4月10日(金) 01:25~04:00
∟4月11日(土) 01:48~04:00
∟4月12日(日) 01:15~04:30
【インターネット配信】
U-NEXT(すべて生配信)
∟4月9日(木) 02:45~(パー3コンテスト) / 21:15~
∟4月10日(金) 21:15~
∟4月11日(土) 22:45~
∟4月12日(日) 22:45~(最終日)
【解説】宮里優作 / 藤田寛之
【ラウンド解説】今田竜二
【実況】小笠原亘 / 伊藤隆佑
【現地リポート】小沢光葵







