東海地方の若手プロやジュニアゴルファーがこぞって通い、「知る人ぞ知る」パッティングの聖地がある。愛知県あま市にある内装会社「モアライズ」のショールームだ。代表の千葉和人氏がボランティア(※)で施設を開放しており、現在では約40名ものトップジュニアやプロテスト合格を目指す若手たちが本気で練習に打ち込む「パッティング道場」として、静かな熱気を帯びている。
画像: 子どもたちに"パッティング道場"を開放している「モアライズ」の千葉和人氏

子どもたちに"パッティング道場"を開放している「モアライズ」の千葉和人氏

男子開幕戦3日目トップの水田竜昇も最新パッティングシステムで学ぶ

画像: 国内男子開幕戦「東建カップ」3日目(第2ラウンド)8アンダーで単独トップの水田竜昇もここで指導を受けていた

国内男子開幕戦「東建カップ」3日目(第2ラウンド)8アンダーで単独トップの水田竜昇もここで指導を受けていた

国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の初日にホールインワンを含む6アンダーで2位という好発進を見せ、8アンダー単独トップで最終日を迎える若手プロの水田竜昇も、大会前週に千葉氏からみっちりと指導を受け、パットの調子を上げて試合に臨んでいた。女子では、前週の「ヤマハレディースオープン葛城」で予選通過を果たしたアマチュアの稲葉千乃選手は、ここで立ち方とストロークを学び、パットが開眼。ここで指導を受けた選手たちは、続々とツアーで目覚ましい結果を残している。

画像: 4メートル四方のグリーンに5つのカップがある本格仕様の室内練習グリーン。3%の傾斜があり、上り、下り、スライス、フック、すべてのラインを可視化しながら練習できる

4メートル四方のグリーンに5つのカップがある本格仕様の室内練習グリーン。3%の傾斜があり、上り、下り、スライス、フック、すべてのラインを可視化しながら練習できる

プロアマ問わずゴルファーたちが目指すのは「2メートル以内のパッティング成功率を上げること」。道場には韓国発のトレーニングシステム「ツアーパット」が導入されており、レーザーでターゲットラインや適正なスタンス位置、ヘッドの軌道などを人工芝の上に可視化できるようになっている。

画像: 手前からカップ左への直線がターゲットライン。カップまでの曲がり幅も正確に描かれる。これに合わせて、ストロークやタッチの練習をする

手前からカップ左への直線がターゲットライン。カップまでの曲がり幅も正確に描かれる。これに合わせて、ストロークやタッチの練習をする

室内にもかかわらず砂を入れてスピード調整可能な本格仕様の4×4メートルサイズのグリーンを使用。実際のツアーの試合でカップが切られる最大傾斜とされる3%以内のアンジュレーションや、11.5フィートといった高速グリーンを再現し、感覚頼りではなく物理的な視点からパッティングを構築している。視覚から入る情報を有効活用し、自分自身の感覚のズレを客観的なデータで修正していくのが特徴だ。

画像: 多くのアマチュアがかかと体重になりがちだが、ストロークが良くなる「骨格の立ち方」を指導している

多くのアマチュアがかかと体重になりがちだが、ストロークが良くなる「骨格の立ち方」を指導している

そして、この道場における技術的な方法論の最大の核となるのが、「骨格で立つ」という千葉氏が教える独自のアドレス理論がある。多くのゴルファーはお尻を後方に突き出して「かかと体重」になりがちだが、これでは軸がブレやすくなる。しっかりと前傾姿勢をとり、腹筋に力を入れた上で、「くるぶしの内側の上」に体重を乗せて骨格で立つことを指導している。足(脚)が地面と直角になるイメージで構える。これにより、下半身の確固たる土台が形成されるのだ。

画像: パッティングのミスの多くは手先や手首によるストロークが原因。これを正すストロークを指導

パッティングのミスの多くは手先や手首によるストロークが原因。これを正すストロークを指導

また、「アマチュア、とくにパッティングが苦手なゴルファーの多くは、手先や手首といった小さな筋肉でヘッドのブレを抑えようと操作してしまいます。これがストロークや軌道のブレにつながってしまうんです」と千葉氏はパッティングのミスの原因を指摘。「下半身を安定させた上で、背骨を軸とした大きな筋肉を使ってストロークすることが重要です」と話す。

画像: 女子大生アマの稲葉千乃もここで練習して、日本女子アマ制覇とプロテスト合格を目指している

女子大生アマの稲葉千乃もここで練習して、日本女子アマ制覇とプロテスト合格を目指している

アマチュアの稲葉も大会で実践して効果を実感したように、「ヘッドではなくシャフトをストロークする(肩のラインに平行にシャフトを動かす)」という意識を持つことで、手打ちがなくなり、タッチの合う安定したパッティングを生み出すことができるようになった。

最新テクノロジーによる視覚化と、人体の骨格や物理の理にかなった千葉氏の緻密な指導メソッド。東建カップで水田がどこまで伸ばすか、またこの東海地方発のパッティング道場から、今後もさらなるトッププレーヤーたちが羽ばたいていくか、注目だ。

※はじめは野菜の無人販売のように”気持ちだけ”お金をもらっていたが、練習するゴルファーが増えたため、現在は一律1000円に決めて施設を開放している

「モアライズ」で練習している水田竜昇と稲葉千乃


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